- ラクスルは主要事業として、印刷会社とユーザーをつなぐ印刷・集客支援プラットフォームラクスル、顧客が小ロットでテレビCMの枠や動画が購入できる広告プラットフォームノバセル、荷物を送りたい顧客と運送会社のドライバーをマッチングする物流のシェアリングプラットフォームハコベルを展開
- 2009年9月印刷の新しい発注の仕組み作りを目的にTectonics(株)を設立後、2010年1月社名をラクスル(株)に変更。2013年3月印刷のシェアリングプラットフォームラクスル、22015年12月物流のシェアリングプラットフォームハコベル、2020年4月広告のプラットフォームノバセルを開始。2018年5月東証マザーズ市場へ上場後、2019年8月東証一部へ市場変更。
- 売上高は2020年7月期末で215億円、直近YoY成長率は+25%
- 2020年7月期末の推定ストック売上高比率は最大23.6%(売上高に占めるノバセル、ハコベルセグメント売上高の比率)
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
ラクスルは主要事業として、印刷会社とユーザーをつなぐ印刷・集客支援プラットフォームラクスル、顧客が小ロットでテレビCMの枠や動画が購入できる広告プラットフォームノバセル、荷物を送りたい顧客と運送会社のドライバーをマッチングする物流のシェアリングプラットフォームハコベルを展開
さて、初めにラクスルのプロダクトについてご紹介します。2021/6/10発表 2021年7月期 第3四半期決算説明資料によれば、ラクスルは、主要事業として
・印刷会社とユーザーをつなぐ印刷・集客支援プラットフォームラクスル、
・顧客が小ロットでテレビCMの枠や動画が購入できる広告プラットフォームノバセル、
・荷物を送りたい顧客と運送会社のドライバーをマッチングする物流のシェアリングプラットフォームハコベル
を展開しています。なお、この中でSaaSの要素を含むサービスはノバセルとハコベルです。
2009年9月印刷の新しい発注の仕組み作りを目的にTectonics(株)を設立後、2010年1月社名をラクスル(株)に変更。2013年3月印刷のシェアリングプラットフォームラクスル、22015年12月物流のシェアリングプラットフォームハコベル、2020年4月広告のプラットフォームノバセルを開始。2018年5月東証マザーズ市場へ上場後、2019年8月東証一部へ市場変更。
続いて2020/10/28発表 第11期有価証券報告書よりラクスルの沿革についてご紹介します。ラクスルの沿革によれば、ラクスルは
・2009年9月印刷の新しい発注の仕組み作りを目的にTectonics(株)を設立
・2010年1月社名をラクスル(株)に変更
・2010年4月印刷通販の価格比較サービスサイト印刷比較.comをリリース
・2013年3月印刷のシェアリングプラットフォームラクスルを開始
・2015年12月物流のシェアリングプラットフォームハコベルを開始
・2018年5月東証マザーズ市場へ上場
・2019年8月東証一部へ市場変更
・2020年4月広告のプラットフォームノバセルを開始
とのことです。沿革によれば、元々は全く異なる名前で始まり、創業後は3〜4年の周期で新しいサービスをリリースしているんですね。
売上高は2020年7月期末で215億円、直近YoY成長率は+25%
では続いてラクスルの売上高から見てみましょう。
2016年7月期から2020年7月期の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+25%〜+54%の水準で推移しています。直近YoY成長率は+25%となっています。
2020年7月期末の推定ストック売上高比率は最大23.6%(売上高に占めるノバセル、ハコベルセグメント売上高の比率)
続いて、ラクスルの売上高の構成比率について見てみましょう。2020/10/28発表 第11期有価証券報告書によれば、ラクスルはそのARRやMRRの情報を公開していませんが、ノバセルとハコベル事業の売上高を公開しています。このため、その推定ストック売上比率を「最大」と表現しています。
さて、次回はラクスルのSaaSプロダクトであるノバセル、ハコベルがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。ラクスルはマーケットプレイスとSaaS、両方のビジネスを展開している会社であり、そのSaaSプロダクトの価格や社数がどうなっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。