仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる!マーケットプレイスとSaaS、2種類のビジネスモデルを展開するラクスルのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

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saaslife_仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる!マーケットプレイスとSaaS、2種類のビジネスモデルを展開するラクスルのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

ラクスルは主要事業として、印刷会社とユーザーをつなぐ印刷・集客支援プラットフォームラクスル、顧客が小ロットでテレビCMの枠や動画が購入できる広告プラットフォームノバセル、荷物を送りたい顧客と運送会社のドライバーをマッチングする物流のシェアリングプラットフォームハコベルを展開

saaslife_参考:ラクスルのプロダクト紹介

さて、初めにラクスルのプロダクトについてご紹介します。2021/6/10発表 2021年7月期 第3四半期決算説明資料によれば、ラクスルは、主要事業として

・印刷会社とユーザーをつなぐ印刷・集客支援プラットフォームラクスル、

・顧客が小ロットでテレビCMの枠や動画が購入できる広告プラットフォームノバセル、

・荷物を送りたい顧客と運送会社のドライバーをマッチングする物流のシェアリングプラットフォームハコベル

を展開しています。なお、この中でSaaSの要素を含むサービスはノバセルとハコベルです。

2009年9月印刷の新しい発注の仕組み作りを目的にTectonics(株)を設立後、2010年1月社名をラクスル(株)に変更。2013年3月印刷のシェアリングプラットフォームラクスル、22015年12月物流のシェアリングプラットフォームハコベル、2020年4月広告のプラットフォームノバセルを開始。2018年5月東証マザーズ市場へ上場後、2019年8月東証一部へ市場変更。

saaslife_参考:ラクスルの沿革

続いて2020/10/28発表 第11期有価証券報告書よりラクスルの沿革についてご紹介します。ラクスルの沿革によれば、ラクスルは

・2009年9月印刷の新しい発注の仕組み作りを目的にTectonics(株)を設立

・2010年1月社名をラクスル(株)に変更

・2010年4月印刷通販の価格比較サービスサイト印刷比較.comをリリース

・2013年3月印刷のシェアリングプラットフォームラクスルを開始

・2015年12月物流のシェアリングプラットフォームハコベルを開始

・2018年5月東証マザーズ市場へ上場

・2019年8月東証一部へ市場変更

・2020年4月広告のプラットフォームノバセルを開始

とのことです。沿革によれば、元々は全く異なる名前で始まり、創業後は3〜4年の周期で新しいサービスをリリースしているんですね。

売上高は2020年7月期末で215億円、直近YoY成長率は+25% 

saaslife_ラクスルの開示KGI(売上高)推移

では続いてラクスルの売上高から見てみましょう。

2016年7月期から2020年7月期の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+25%〜+54%の水準で推移しています。直近YoY成長率は+25%となっています。

2020年7月期末の推定ストック売上高比率は最大23.6%(売上高に占めるノバセル、ハコベルセグメント売上高の比率)

saaslife_推定KPI:ラクスルの月額利用料(ストック売上)比率推移

続いて、ラクスルの売上高の構成比率について見てみましょう。2020/10/28発表 第11期有価証券報告書によれば、ラクスルはそのARRやMRRの情報を公開していませんが、ノバセルとハコベル事業の売上高を公開しています。このため、その推定ストック売上比率を「最大」と表現しています。

さて、次回はラクスルのSaaSプロダクトであるノバセル、ハコベルがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。ラクスルはマーケットプレイスとSaaS、両方のビジネスを展開している会社であり、そのSaaSプロダクトの価格や社数がどうなっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝

SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。

ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、

  • ホリゾンタル・バーティカルSaaS
  • エンタープライズとSMBSaaS

などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。

時期表紙取扱SaaSとそのリンク(上場日付順)
FY2022Q2 セカンドサイトアナリティカ
サークレイス
ペットゴー
トリプルアイズ
ヌーラボ
FY2022Q1 エッジテクノロジー
カジー
マーキュリーリアルテックイノベーター
ビーウィズ
FY2021Q4シンク
フォトシンス
GRCS
サイエンスアーツ
ラストワンマイル
スローガン
ボードルア
フレクト
ネットプロテクションズ
トゥルーデータ
ブロードエンタープライズ
JDSC
ヒュウガプライマリケア
グローバルセキュリティエキスパート
ラバブルマーケティンググループ
サインド
網屋
ザクー
フィナテキストホールディングス
エクサウィザーズ
ハイブリッドテクノロジーズ
エフ・コード
CS-C
ニフティライフスタイル
セキュア
FY2021Q3ラキール
フューチャーリンクネットワーク
モビルス
ユミルリンク
ロボットペイメント
セーフィー
FY2021Q2ビジョナル
ペイロール
プラスアルファ・コンサルティング
サイバートラスト
ファブリカコミュニケーションズ
ネオマーケティング
FY2021Q1ワカル
ウイングアーク1st
ベビーカレンダー
スパイダープラス
エイピアー
出版履歴

管理人のSaaslifeです。

本サイトにお越しいただきありがとうございます!

SaaSについて、

・SaaSとオンプレミス型の違いは何か

・SMBとエンタープライズ

・ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaS

・MRRとARR、単価と社数の関係

・IPOした各社のプロダクト特徴や沿革

を各社の公開情報(IR)からまとめた電子書籍を四半期に一度発行しています。

SaaSビジネスの全体像を掴むためであれば1冊読んでいただければ十分です。

各社IRを見たら載っている、など辛辣なレビューもいただいてます。

良いレビューも悪いレビューも受け止めて今後も内容の充実に努めていきます。

が、IRを個別に見なくても全体像を把握できるようにする目的でまとめています。

上で紹介した電子書籍はkindle Unlimitedにご登録されていれば全冊無料で読んでいただくことができます。

もしご登録されていなければ、以下よりご登録ください!

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