建設管理が必要なオーナー・主建設業者・副建設業者向けSaaSを提供
2021年7月11日時点の同社ホームページによれば、建設管理が必要なオーナー・主建設業者・副建設業者向けSaaSを提供しているとのことです。建設を行うに当たっては、計画の管理、進捗の管理、各種資源(人・お金・時間)が複雑に絡み合ってくるため、これらを一箇所で管理できるSaaSということでしょうか。
2003年創業。2021年5月ニューヨーク証券取引所に上場。
続いてプロコアの沿革についてご紹介します。プロコアのwikipediaによれば、同社は2003年の創業後、2021年5月にニューヨーク証券取引所に上場しています。Wikipediaのプロコアページによれば、創業の動機は2003年に創業者が自身の家を建設する際に感じた苦労を解消するために創業したとのことです。
2020年12月期末で400億円。直近YoY成長率は138%
では続いてプロコアの売上高から見てみましょう。直近3年の売上高を見ると、その売上高成長率は2018年12月から2019年12月のYoYで155%、2019年12月から2020年月にかけては138%の高い水準にあります。コロナにより、建設の停止・プロジェクト遅延の影響を受けながらも高い成長率を維持しているようですね。
プロコアのストック売上の比率は不明(詳細は非開示)
続いて、プロコアの売上高の構成比率について見てみましょう。プロコアのS-1、同社のホームページには同社のストック売上比率は公開されていません。一方、同社のホームページにはプロフェッショナルサービスに関するページがあるため、何らかの形でプロフェッショナルサービスを提供していることが推測されます。
アメリカとその他の国の売上比率は約9:1
続いて、プロコアの売上高の地域別構成比率について見てみましょう。Form S-1によればプロコアの売上はアメリカとその他の国で約9:1とのことです。アメリカ以外の国の売上比率も少しづつ増えていっているんですね。
アメリカ、それ以外の全世界で137%を超える売上高成長
続いて、プロコアの売上高の構成比率について見てみましょう。Form S-1によればプロコアの地域別の2020年12月期末の売上高の昨対比率は138%を超えており、アメリカの方が高い成長率を維持していることがわかります。
さて、次回はプロコアの価格・顧客数などの各種KPIがどうなっているのか、分析していきます。非常に楽しみです!最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。