マーケティング支援事業として、マーケティングリサーチ、デジタルマーケティング、PR、D2C支援、カスタマーサクセス支援を実施
さて、初めにネオマーケティングのプロダクトについてご紹介します。2021/6/10時点の同社ホームページによれば、ネオマーケティングはマーケティング支援事業として、
・マーケティングリサーチ
・デジタルマーケティング
・PR
・D2C支援
・カスタマーサクセス支援
を実施しているとのことです。サービスページを見る限りにおいては、プロダクトを中心に提供している、というよりはコンサルティングを中心に提案している会社だと見て取ることができます。
2000年10月マーケティング支援事業を目的に(有)メディアインタラクティブ設立。2021年4月JASDAQ市場へ上場
続いて2021/3/19発表 第21期有価証券報告書よりネオマーケティングの沿革についてご紹介します。ネオマーケティングの沿革によれば、
・2000年10月マーケティング支援事業を目的に(有)メディアインタラクティブ設立
・2012年4月(株)ネオマーケティングに商号変更
・2015年11月BtoBマーケティング支援事業を展開する(株)セールスサポートを子会社化
・2021年4月JASDAQ市場へ上場
とのことです。2000年の創業以来、上場まで約20年かかっており、SaaSのウリゾウ(Urizo)は2015年に子会社化した会社の提供しているプロダクトだったんですね。こちらは、ウリゾウの提供元が株式会社セールスサポートと現在(2021/6/10)時点でなっていることからも見て取ることができます。
売上高は2020年9月期末で14.2億円。直近YoY成長率は126%
では続いてネオマーケティングの売上高から見てみましょう。
2016年9月期から2020年9月期の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率87%〜126%の水準で推移しています。直近YoY成長率は126%で、2017年9月から2018年9月にかけて下がっていた売上高成長率が再度加速していることが見て取れますね。
2020年9月期末でストック売上比率は最大5.9%
続いて、ネオマーケティングの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/3/19発表の第21期有価証券報告書、2021/4/22発表の第21期有価証券報告書東京証券取引所JASDAQへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせによれば、ネオマーケティングのストック売上比率は推定で最大5.9%と思われます(同社はそのストック比率を公開していませんが、デジタルマーケティングサービスの中に月額固定が含まれる、という表現が業績予想の根拠として記載があるため、「最大」表現をとっています)。
さて、次回はネオマーケティングのSaaSプロダクトがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。ネオマーケティングのUrizoは企業リスト作成、という少し過去紹介してきたSaaSとは異なるタイプのSaaSプロダクトということもあって、その各種KPIがどのようになっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。