- エネチェンジはエネルギーデータ事業として電力・ガス会社向けに提供するデジタルマーケティング支援SaaS「EMAP」、電力スマートメーターデータ解析SaaS「SMAP」、電力データ解析技術を活用した稼働中の再生可能エネルギー発電所の運営効率化・ファンド運営事務サービス「JEF」の3サービスを展開
- エネチェンジはエネルギープラットフォーム事業として家庭向けの電力・ガス切替プラットフォーム「エネチェンジ」、法人向けの電力・ガス切替プラットフォーム「エネ チェンジBiz」の2サービスを展開
- 2015年4月株式会社エネチェンジ設立後、2017年6月SMAP ENERGY LIMITEDを子会社化し、2018年5月ENECHANGE株式会社へ商号変更。その後2020年12月東証マザーズに上場
- 2019年12月期末で12.7億円、直近YoY成長率は111%
- 2019年12月期末でストック売上比率は最大46.3%
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
エネチェンジはエネルギーデータ事業として電力・ガス会社向けに提供するデジタルマーケティング支援SaaS「EMAP」、電力スマートメーターデータ解析SaaS「SMAP」、電力データ解析技術を活用した稼働中の再生可能エネルギー発電所の運営効率化・ファンド運営事務サービス「JEF」の3サービスを展開
はじめにエネチェンジの事業のうちの1つ、エネルギーデータ事業についてご紹介します。同社のホームページによれば、エネチェンジはエネルギーデータ事業として電力・ガス会社向けに
・デジタルマーケティング支援SaaS「EMAP」
・電力スマートメーターデータ解析SaaS「SMAP」
を提供し、
・電力データ解析技術を活用した稼働中の再生可能エネルギー発電所の運営効率化・ファンド運営事務サービス「JEF」
の計3サービスを展開しているとのことです。純粋なSaaSとしての分析はやや精度が下がることになりますが、事業として見た際にSaaSのみならず投資の要素が入った事業というのは面白いですね。
エネチェンジはエネルギープラットフォーム事業として家庭向けの電力・ガス切替プラットフォーム「エネチェンジ」、法人向けの電力・ガス切替プラットフォーム「エネ チェンジBiz」の2サービスを展開
次にエネチェンジのエネルギープラットフォーム事業についてご紹介します。同社のホームページによれば、エネチェンジはエネルギープラットフォーム事業として
・家庭向けの電力・ガス切替プラットフォーム「エネチェンジ」、
・法人向けの電力・ガス切替プラットフォーム「エネ チェンジBiz」
の2サービスを展開しています。電力・ガスをより効率的な業者に切り替えたい動機は家庭・法人それぞれに存在しており、一般消費者と法人、それぞれに向けてサービスを提供している特徴があります。ここまでに紹介したエネルギーデータ事業とエネルギープラットフォーム事業それぞれの事業系統図を紹介しますね。
2015年4月株式会社エネチェンジ設立後、2017年6月SMAP ENERGY LIMITEDを子会社化し、2018年5月ENECHANGE株式会社へ商号変更。その後2020年12月東証マザーズに上場
続いて2020/11/18発表 新規上場申請のための有価証券報告書よりエネチェンジの沿革についてご紹介します。エネチェンジの沿革によれば、その前身はCambridge Energy Data Lab Limitedという会社だったようですね。その後、新しく株式会社エネチェンジという会社を設立し、Cambridge Energy Data Lab Limitedからエネチェンジへの事業譲渡を行っています。その後2017年6月SMAP ENERGY LIMITEDを子会社化し、2018年5月ENECHANGE株式会社へ商号変更。その後2020年12月東証マザーズに上場しています。
2019年12月期末で12.7億円、直近YoY成長率は111%
では続いてエネチェンジの売上高から見てみましょう。直近5年の売上高推移を見ると、売上高の成長率はYoYで111〜287%の範囲にあります(2015年12月期末から2016年12月期末にかけては、分母が小さい結果数字が3000%を超えています)。なお、2017年から2018年にかけて売上高が一気に増えているのは、SMAP ENERGY LIMITEDの子会社化によるものです。
2019年12月期末でストック売上比率は最大46.3%
続いて、エネチェンジの売上高の構成比率について見てみましょう。2020/11/18発表 新規上場申請のための有価証券報告書によれば、エネチェンジの事業のうち、SaaS事業を含むエネルギーデータ事業の売上は46.3%でした。エネルギーデータ事業は、SaaS以外にもファンド要素としてJEFを含んでいる一方、その売上高が非開示のため、ストック売上比率は「最大」で46.3%としています。さて、次回はエネチェンジのSaaSプロダクトがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。非常に楽しみです!最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。