医療ヘルスケア分野における日本最大級の人材採用システムとオンライン診療システムを提供!メドレーのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2)

saaslife_医療ヘルスケア分野における日本最大級の人材採用システムとオンライン診療システムを提供!メドレーのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2) 国内SaaS
saaslife_医療ヘルスケア分野における日本最大級の人材採用システムとオンライン診療システムを提供!メドレーのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2)

計算KPI:メドレーの推定期末時点MRRは0.45億円

saaslife_推定KPI:メドレーの期末時点MRR推移

はじめに、メドレーのMRRについて述べます。なお、今回は、「推定」MRRとしています。その背景には、メドレーはその出自上、主要な売上をその出自でもある人材紹介事業のジョブメドレーから上げており、SaaSがまだ全面に出ていない決算資料・有価証券報告書になっています。その結果、明確にSaaS事業とそれ以外、というKPI開示になっていないためです。このため、今回は最もSaaSの要素を含む事業セグメントである「医療プラットフォーム事業売上高」を12ヶ月で割り算することによって、推定MRRとしました(SaaS以外の売上も含まれているので、あくまで「最大」この金額、という点にご注意ください)。

参考:人材紹介事業メドレーの初期費用・掲載費用は0円から可能で、採用決定時価格は4万円〜。

saaslife_参考:メドレーの料金体系_ジョブメドレー(1/3)

SaaS事業の本命である、月額課金関連のKPIに入る前に、まずは売上高の8割以上を占める人材紹介事業のジョブメドレーについて述べます。

こちらはメドレーのホームページから抜粋した2020/1/10時点の価格ページです。明確に料金が公開されており、なんと、掲載だけだと無料とのこと。採用決定時の価格は4万円〜と言うことで、職種によって単価が異なることからこのような記載となっているのだろう、と推測します。

求人掲載・採用・料金について | ジョブメドレー
日本最大級の医療総合求人サイト「ジョブメドレー」は初期費用・掲載費用が0円。病院・歯科クリニック・薬局・介護施設・保育園など、さまざまな施設/事業所の採用活動にご利用いただけます。

参考:ジョブメドレーの成果報酬比率は2〜13%、一般的な人材紹介会社の1/10〜1/3程度の水準。

saaslife_参考:メドレーの料金体系_ジョブメドレー(2/3)

こちらはメドレーの決算説明資料から抜粋したメドレーの成果報酬比率と一般的な人材紹介会社の比率の違いです。同社によれば、ジョブメドレーの手数料率が2〜13%に対して、一般的な人材紹介会社は20〜35%の水準の手数料を取るモデルとなっているとのことです。こちらは、専門職であるがゆえにこのような金額になっているのでしょうね。この数字が正しいとすると、メドレーの価格帯は極めてお得な価格帯である、と言えそうです。

参考:ジョブメドレーには医科・歯科・介護・保育・リハビリ/代替医療・ヘルスケア/美容に関連する求人・転職・就職・アルバイト募集情報が掲載されています。

saaslife_参考:メドレーの料金体系_ジョブメドレー(3/3)

参考までに、ジョブメドレーに掲載されている求人情報についてご紹介します。こちらはメドレーのホームページから抜粋した2020/1/10時点のジョブメドレーのトップページです。爽やかな写真とセットで、医科・歯科・介護・保育・リハビリ/代替医療・ヘルスケア/美容に関連する求人・転職・就職・アルバイト募集情報が掲載されています。職種を指定すると、地域を選択でき、ユーザーにとっては検索がしやすそうなサイトだな、という印象を受けました。

日本最大級の医療介護求人サイト | ジョブメドレー
ジョブメドレーは、日本最大級の医療介護求人サイトです。全国のプロフェッショナルと病院/歯科医院/介護事業所などのマッチングサイトです。キャリアアップを目指す方の転職、ブランクやご家庭のある方の再就職に是非ご活用ください。あなたの力を必要としている患者/利用者様が待っています。

参考:CLINICS(クラウド診療支援システム)は初期費用は要問い合わせ、基本料金は40,000円/月。これに加えて、オプションのオンライン診療・レセプトチェックは10,000円/月が追加で発生。

saaslife_参考:メドレーの料金体系_CLINICS(クラウド診療支援システム)

こちらはメドレーのホームページから抜粋した2020/1/10時点の料金表です。明確に料金体系が公開されており、

・基本料金は40,000円/月(初期費用は要問い合わせ)

・オプションのオンライン診療・レセプトチェック料金は10,000円/月

となっています。なお、オンライン診療は単体でも契約ができるようで、200床以上の病院は別途お問い合わせが必要です。

CLINICSカルテの価格|クラウド診療支援システムCLINICS(クリニクス)
クラウド電子カルテ「CLINICSカルテ」は使用する端末の数や発行アカウント数等に関わらず、初期費用・月額費用共に一律の料金でご利用いただくことができます。
CLINICSオンライン診療の料金・価格・費用|クラウド診療支援システムCLINICS(クリニクス)
「CLINICSオンライン診療」は使用する端末の数や発行アカウント数等に関わらず、システム利用料は一律の金額でご利用いただくことができます。
CLINICS予約|クラウド診療支援システムCLINICS(クリニクス)
「CLINICS予約」は、患者の通院負担を考慮しつつ、医療機関にとっても使いやすい機能とデザインを追求した予約管理システムです。患者はいつでも予約ができ、医療機関は患者の予約を様々な導線から管理できることを実現しました。

直近期末のCLINICSオンライン診療及びCLINICSカルテの直近期末の利用医療機件数は1,187社。ジョブメドレーの顧客事業社数に占める比率は0.65%

saaslife_公開KPI:ジョブメドレー顧客事業所数・CLINICSオンライン診療及びCLINICSカルテの利用医療機件数推移

続いて、

・ジョブメドレーの顧客事業社数

・CLINICSオンライン診療及びCLINICSカルテの直近期末の利用医療機件数

について公開されてるKPIを紹介します。

メドレーによる公開情報によれば、直近期末の2019年12月期末時点で、

・ジョブメドレーの顧客事業社数は18.2万事業所

・CLINICSオンライン診療及びCLINICSカルテの直近期末の利用医療機件数は1,187機関

となっています。

ジョブメドレーの導入先はCLINICS導入の上での良い見込み顧客はになるので、単純に1,187機関を18.2万事業所で割り算すると0.65%と極めて小さい数になりますが、例えば、ジョブメドレーに掲載されている医科・歯科・介護・保育・リハビリ/代替医療・ヘルスケア/美容のうち、CLINICSと親和性が高いところは、カルテを使う業種に限定はされてきそうなので、こちらの単純比較は難しいなと感じました。

直近期末のCLINICSオンライン診療及びCLINICSカルテの利用医療機関ARPAは3.77万円。(ただし、NaClメディカルのPharmsなどの影響を全て無視して計算していることに注意)

saaslife_公開KPI:メドレーのARPA推移推定KPI:メドレーのARPA数推移

続いてメドレーの公開情報から推定したARPAの推移を紹介します。なお、こちらは

・医療プラットフォーム事業売上高

・CLINICSオンライン診療及びCLINICSカルテの直近期末の利用医療機件数

で割り算して求めています。こちらの金額については、

・分子:2019年3月に子会社化したNaClメディカルのPharmsの売上高およびCLINICS、Pharmsを除くSaaS以外売上高

・分母:2019年3月に子会社化したNaClメディカルのPharmsの利用機関件数

の影響を除いていませんので、あくまで参考値としてお考えください。

もしもPharms及び医療プラットフォーム事業売上高におけるSaaS以外の売上高が小さい場合、

・オンライン診療だけで使っている医療機関がそれなりの割合存在する

とも解釈できますし、Pharms及び医療プラットフォーム事業売上高におけるSaaS以外の売上高が大きい場合、

・PharmsはCLINICSと比べて単価が低く、全体で平均をとるとARPAは下がる

と解釈もできそうです。しかし、これ以上踏み込んだ情報は不明のため、今後の決算でSaaS周りの開示が進むことを楽しみにしています。

メドレーの従業員数は2019年12月期の最新従業員数は379人、最新YoY伸び率は154%。

最後に、メドレーの従業員数について述べます。2019年12月期で従業員数は379人で、最新YoY伸び率は154%とのことです。2016年12月期末から、2019年12月期末にかけて、毎年YoYの伸び率が150%を超えてるあたり、勢いを感じますね。

最後に

今回取り上げたメドレーは、直前に取り上げたビートレンドとは異なり、SaaS指標、と言う意味では若干、情報の少ない企業でした(こちらは、採用支援として始まっている会社の出自や、月額課金の比率がざっくり10%と言う特徴を考えると自然なことです)。2020年はコロナ禍により、オンラインでの診療が活発になったはずなので、今後SaaSとしての指標が公開されていくのか、そしてクラウドサインを抱える弁護士ドットコムのように、SaaSの比率がすごい勢いで大きくなってくるのか、という点については非常に楽しみな企業だと私は感じました。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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