TL:DR;
- アステリア の開示KGI(連結売上高)推移:2020年3月期末で26.7億円超え
- 2017年にThisPlaceを子会社化して売上高が30億円超え
- 参考:アステリア 売上高のセグメント別構成比率の推移
アステリア の開示KGI(連結売上高)推移:2020年3月期末で26.7億円超え
まずは売上から見ていきましょう。2020年3月期末で売上高は26.7億円となっています。直近YoY売上成長率は2017年から2018年にかけて、一気に192%(約2倍近くに)跳ね上がり、その後はYoY売上成長率は112%、77%と下がりました。この間、何があったのでしょうか。
2017年にThisPlaceを子会社化して売上高が30億円超え
いきなり売上高が16億円から31億円に上がったのは、本社がロンドンにあるThis Placeを買収したことによるみたいです。買収後の売上高推移は、2018年から2019年にかけて減少し、2019年から2020年にかけてさらに大きく減少しています。第22期(2019/4/1-2020/3/31)の有価証券報告書によれば、
- プロジェクトの遅延
- コロナ ウイルスの影響
による減収とのことです。
参考:アステリア 売上高のセグメント別構成比率の推移
続いて、売上高のセグメント別構成比率を見てみましょう。アステリア はASTERIA Warpを中心とした月額利用料モデルの売上を保ちながら、デザインサービス(コンサルティング)も含んでいるようです。
次回以降、気になるKPI推移について紹介していきます!アステリア はこれまで取り上げていたソフトウェアについて、データを繋ぐ、と言うところに寄ったプロダクトを提供しており、HENNGEとはまた違うプロダクトを提供しています。とても分析が楽しみです!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
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などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。