TL:DR;
- テモナの語源は「てもなく」
- 2019年9月期末で売上高は15億円を超え
- サブスクリプションを支援する月額課金サービスを複数抱える
さて、今回もかわいい系サービス名だけど破壊力満点のSaaS会社、テモナについて紹介します。前回、黄色いキャラクターロゴのオロを紹介しました。テモナもキャラクターでは無いですが、ロゴの色はオレンジ色で親しみやすい色のロゴです。
テモナとはどういう意味?
2020年の5月22日発表の2020年9月期第2四半期決算説明資料によれば、テモナの由来は、
サブスクリプションを「てもなく」
2020年の5月22日発表の2020年9月期第2四半期決算説明資料
ということだそうです。てもなく、というのは「手もなく」すなわち、「手をわずらわせず」という意味なんですね。
テモナの開示KGI(連結売上高)推移
まずは売上から見ていきましょう。2019年9月期末で売上高は15億円を超えています。直近のYoY売上成長率は
- 2015年から2016年にかけての175% から
- 2017年から2018年にかけての114% へ
下がりましたが、2018年から2019年にかけては125%までまた回復しています。
参考:テモナ売上高の商品別構成比率の推移
続いて、売上高の商品別構成比率を見てみましょう。テモナは企業のサブスクリプションを支援するサービスを提供する単一セグメントですが、その内訳は
- たまごリピート
- サブスクストア
- サブスクストアB2B
- ヒキアゲール
- 決済手数料収入
の5つから構成されています(なお、2017年、2018年は決済手数料収入、サブスクストアB2Bの情報がありませんでした)。
このうち、いわゆるSaaSと呼ばれる月額課金要素が入っているのは
- たまごリピート
- サブスクストア
- サブスクストアB2B
- ヒキアゲール
の4つです。
月額課金サービスを主軸にしながら、決済手数料でも売上を上げる。この辺りはかなり色々面白い情報が眠っていそうです。次回以降、気になるKPI推移について紹介していきます!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。