TL:DR;
- HENNGE(ヘンゲ)はIDaaSとしてHENNGE Oneを中心とするサービスを提供する会社である
- 2019年9月期の売上の85%以上がストック収入からなる
- 事業KPIを結構開示していて、2020年9月期第一四半期の最新月次解約率は0.13%という水準にある(これは次回で紹介)
そもそもIDaaSとは何か?
HENNGEが提供するサービスは、SaaSとは若干毛色が異なるIDaaSだ。なお、IDaaSはIdentity As A Serviceの略称を差す。IDaaSが注目されるのは、
- 企業のSaaSの利用が進む
- 複数のSaaSを利用する企業が増える
- 複数のSaaSを利用する企業が増えると情報セキュリティ的にも管理が必要となる
という理由だ(IDaaSは、これらのSaaSに対するログインを1つのIDでできるようにしたり、ネットワーク/利用デバイスに応じたアクセス制限をすることができる)。

なお、HENNGEの公開している、HENNGEの2019年12月13日に公開した「企業のSaaS利用に関する調査結果」によれば、2019年のHENNGE Oneユーザー(1,428社)の中から、回答のあった72社のうち、平均のSaaS利用数は7だったとのこと。これらは、「そもそもIDaaSを使う時点でSaaS利用数はそれなりにいるだろう」という感じではあるが、それでも情報セキュリティ管理者にとって、増え続けるSaaSとそのセキュリティ管理は頭の痛い問題ではある。

では、本題のKGI/KPI紹介に入ろう。
まずはKGIから
以下直近3年のHENNGEの売上とストック比率の推移だ。なお、ストック比率について馴染みのない方は過去記事を参照してほしい。対前年の売上高成長率も120%以上と高い水準で、順調に伸びていることがわかる。そして、ストック比率も、三年を通して上がり続け、2019年9月期は85%以上と高い水準で推移をしている。

まずKGIの概要が掴めたところで次回は詳しいKPIについて紹介します。
ちなみにSaaS関連の考え方全般については、元SalesforceでMarketoの福田さんが書いた「ザ・モデル」が詳しいです。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)また、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は青いバナーをクリックして見てみてください!
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