「映え(バエ)」視点で整理する2020年4月時点のZoom飲みのメリデメと必勝戦略

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saaslife_「映え(バエ)」視点で整理する2020年4月時点のZoom飲みのメリデメと必勝戦略

TL:DR;

  • Zoom飲みは誰と飲むかによって取るべき戦略・戦術が劇的に変わる
  • 同僚と行うインターナルZoom飲みの場合、「映え(バエ)」なんか気にせずとにかく相手に生活感を与えるのが必勝
  • 社外と行うアウターZoom飲みの場合、「映え(バエ)」をとにかく意識して、会議だと思って飲むのが必勝

まずは用語の定義とZoom飲みのプロコン整理から

Zoom飲みとは

いわゆる、オンライン・ミーティングツール「Zoom」を使った飲み会のこと。Zoomといえば、コロナ 関連で株価が爆あがりしたSaaS銘柄であり、直近で日次ユーザー数が2億人を超えたという記事もあった。

Zoom飲みのメリットは、場所の物理移動が必要ないのでハシゴし放題・安い・好きなようにできる、の三点びょうし

Zoom飲みで相手に見えるのはこちらの画面。こちらに見えるのは相手の画面。飲み物、つまみは完全セルフサーブのZoom飲み。相手にお酒を注ぐ必要もなければ、相手から注がれることもない。ただ、人数が増えると困る状態にあることには変わりがない。これによってすごいパラダイム転換が起きている。

(1)場所移動が物理必要ないのでハシゴし放題

これは本当にパラダイム転換。URLをクリックさえすれば、別の飲みに入れるのだから、理論的には

  • 2つのZoom飲みに同時進行で入る

こともできる。そこまでしたいかは別として、「自分の興味で飲みを選べる」時代がくるというのは圧倒的なパラダイム転換である。

(2)安い

言わずもがな。居酒屋に行くと仮定するとざっくり都心では3,000円から5,000円かかるが、家にいて一人でこれだけ飲んで食べるのはまあまあ気合がいるだろう。

(3)好きなようにできる

アレルギー、今日はノンアルコールな気分、なんでもござれだ。冷蔵庫の中、近くのコンビニに相談すれば良いだけ。強いていうなら、「予めどの程度飲むか、何をつまみとするか」の予測は結構うまくやった方がい良いというのはあるが、これはZoom飲みの回数を増やすことでいろんな人の飲み物・つまみを目撃することで洗練されていくだろう。

Zoom飲みのデメリットは、同時発言できない、途中参加で文脈のキャッチアップがわからない、終わりづらい

(1)同時発言できない

冒頭にあげたメリットはある一方、明確なデメリットはある。それは「同時発言ができない」という点だ。リアルな飲み会だと、人数が増えると、クラスター(塊)ができて、それぞれ「歓迎会」「送別会」だったりするフワッとした場の目的を共有しながら、各クラスターで別々の話題を話すことができる。一方で、Zoom飲みだと、話者が1つに限られる結果、話を待ち続ける必要がある。さらに、必ず話さない人が出てくるので、その人への配慮が必要だ。ただ、一方で、飲み会と違って、画面をオンにしている以上表情が見えるので、ある程度空気を想定しつつ飲み会を進める必要がある。

(2)途中参加で文脈のキャッチアップがわからない

これも「同時発言ができない」に関わるところではあるが、参加者が入ったときに、それまでのサマリを話してあげる人がいないと、ここがわからない。例えばこれがクラスター単位だと、「場の空気は全く変わらずに」その人に状況を共有してあげる人がいる、という違いがある。今後このあたりの補充プラグインが伸びてくるのかもしれない、とは感じるところである(例えば、音声の書き起こしのように)。

(3)終わりづらい

Zoom飲み、と言っても本質的にはテレビ会議なので、「途中抜け」が結構難しい場合がある。ここは、「空気なんか読まずに速攻抜ける」というのが良いのではないかと思っている。この手はZoom飲みのホスト(コロナ前の「幹事」に当たる人)は使えないが、そのほか参加者には有効である。

1. Zoom飲みは誰と飲むかによって取るべき戦略・戦術が劇的に変わる

以上、駆け足でここ一週間で私SLが体感したZoom飲みのプロコンをまとめた。Zoom飲みを社内向け/社外向けでやってみて、大まかに以下がわかった。

2. 同僚と行うインターナルの場合、「映え(バエ)」なんか気にせずとにかく相手に生活感を与えるのが必勝

相手にこっちの画面しか見えていない、ということは実は使いようによってはかなりメリットがある。それは、

  • 画面の向こうに対しては、相手の生活が垣間見えるので、映り込むものに対して質問をすれば良いし、
  • 画面に映り込むこちらについては、相手に「こちらの生活を垣間見せて映り込むものに対して質問をさせれば良い」

ということである。

例えば、本が写っている人に対しては

  • どんな本を読んでいるんですか?
  • kindle(デジタル)よりもアナログ派なんですか?

など、大量に質問する/させることができる。

そして、ビジュアルで相手には見えているので、どれだけリアルの飲み会で話すよりも、それ以上の情報が断片的に見えてくる。これは革命に近い。だから、

  • 普段はSaaSKPIしか興味のない上司として振る舞いつつも、「抜け感・ツッコミどころ」を最大限に用意

という、「相手にこちらが生身の人間であることを感じさせる」さらに「相手が生身の人間であることを感じる」ことを最大限利用できるのである。

3. 社外と行うアウター飲み場合、「映え(バエ)」をとにかく意識して、会議だと思って飲むのが必勝

この場合、相手にはかっちりした印象を与えておいた方がいい。ので、背景には気を使うべきで、変な生活感を出さない方が良い。ここは全力で映えを狙うべき。結局、解決したいイシューがあって、それを知ることができるかどうかが最重要なのだから、イシューを解決できるかの視点で会議だと思って取り組むのが吉。もちろん相手との関係性ができてくると、先ほど述べた「同僚とのインターナル」に近い信頼感が醸成された構造が出来上がるので、

「あえて背景が映り込む意図的なZoom放映事故」

を起こすことで、相手の心を掴む高等テクニックもある。

最後に

Zoom飲みの周辺領域で、まだ見ぬSaaS/toCサービスが今後勃興してきそうで、10年後の未来が楽しみで仕方がない。今日の投稿はあまりオペレーショナルな話としては書いてなかったが、このZoom飲みのトレンドは、ザモデル にも多大な影響を及ぼすこと必至である。改めてこの時代に、オペレーションの前提としてコロナ以前は何が前提とされていて、そのパラダイムのどこをどうハックすることがコロナ以降でできるのか、は各SaaS企業に求められていることに疑いの余地はない。コロナ以降はまたパラダイムが大きく変わるとは思うものの、SaaSのオペレーショナルな部分を知るにはやっぱりザモデルが一番優れていると思うので、まだ読んだことがなくてSaaSに興味のある方は是非読んでみてください。

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