2021年11月期末時点の推定MRRは最大で0.71億円。直近YoY成長率は+124.4%
はじめに、エレメンツ(ELEMENTS)のMRRについて述べます。なお、エレメンツ(ELEMENTS)はその2021年11月期末時点のMRRを有価証券報告書の中で公開していません。一方その個人認証型ソリューション売上高については公開しているため、
- 公開の個人認証型ソリューション売上高を12ヶ月で割り算
して算出しています。こちらの計算によると、エレメンツ(ELEMENTS)2021年11月期末時点の
- 推定MRRは最大で0.22億円
- 直近YoY成長率は+124.4%
ということが計算によって求められます。
LIQUID eKYCにより企業はAI審査で本人確認業務を自動化するサービス
続いて、2023/05/27時点の同社ホームページより抜粋してきたLIQUID eKYCの特徴を紹介いたします。同ホームページによればLIQUID eKYCにより企業は
- AI審査で本人確認業務を自動化する
ことができるようになるそうです。これによりユーザーの離脱を防ぎながら本人確認ができるようになるため、サービス提供側にとっては嬉しいですね。
LIQUID eKYCは初期:5万円〜、月額:3万円〜
続いて、2023/05/02時点 同社ホームページより抜粋してきたエレメンツ(ELEMENTS)の料金体系(LIQUID eKYC)を紹介いたします。同資料によればLIQUID eKYCは
- 初期:5万円〜
- 月額:3万円〜
となっています。
2021年11月期末時点の推定平均顧客単価は50.9万円/月直近YoY成長率は非公開
続いて、エレメンツ(ELEMENTS)の平均顧客単価について紹介します。エレメンツ(ELEMENTS)は2022/12/27発表 事業計画及び成長可能性に関する事項で平均顧客単価を公開していません。一方、そのサービスである個人認証型ソリューション売上高と2022年10月末時点における顧客実績を公開しているため、2022年10月末時点における顧客実績を2021年11月期末の顧客実績と便宜的に定めて計算すると、その推定平均顧客単価は
- 50.9万円/月
となっています。
2022年10月末時点の顧客実績は140社以上、直近YoY成長率は非公開
続いて、エレメンツ(ELEMENTS)の顧客数推移についても見てみましょう。2022/12/27発表 事業計画及び成長可能性に関する事項にて公開されている2022年10月末時点の
- 顧客実績は140社以上
- 直近YoY成長率は非公開
でした。
2021年11月期末の最新従業員数は60人。最新YoY伸び率は+1.7%
最後に、エレメンツ(ELEMENTS)の従業員数について述べます。2022/11/22発表 第8期有価証券報告書によれば、
- 2021年11月期末の最新従業員数は60人
- 最新YoY伸び率は+1.7%
とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+1.7%〜+73.5%の範囲で変動しています。
最後に
今回紹介したエレメンツ(ELEMENTS)は個人認証ソリューションのLIQUID eKYCを月額課金で提供している会社でした。今後もさらに拡大して行き、ARRや解約率などのSaaS関連指標が公開されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。