個人認証ソリューションのLIQUID eKYCを中心にサービスを展開
初めにエレメンツ(ELEMENTS)の事業についてご紹介します。2022/12/27発表 事業計画及び成長可能性に関する事項によれば、エレメンツ(ELEMENTS)は
- 個人認証ソリューションのLIQUID eKYC
を中心にサービスを展開しています。
2013年12月画像解析・生体認証システムの開発・運営を目的として(株)Liquid設立。6年後の2019年7月オンライン本人確認サービスLiquid eKYCの提供を開始。2022年12月東証グロースへ上場。
続いて2022/11/22発表 第8期有価証券報告書よりエレメンツ(ELEMENTS)の沿革についてご紹介します。エレメンツ(ELEMENTS)の沿革によれば、エレメンツ(ELEMENTS)は
- 2013年12月画像解析・生体認証システムの開発・運営を目的として(株)Liquid(現:株ELEMENTS)設立
- 2018年12月生体決済事業を行う子会社として(株)PASS(現:株Liquid、連結子会社)を開始
- 2019年7月オンライン本人確認サービスLiquid eKYCの提供を開始
- 2020年3月組織再編の一環として(株)Liquidを(株)ELEMENTSに(株)PASSを(株)Liquidにそれぞれ商号変更
- 2022年1月オンライン当人認証サービスLiquid Authの提供を開始
- 2022年3月オンライン当人認証サービスLiquid eKYCの累計本人確認件数が1,000万件を突破
- 2022年12月東証グロースへ上場
とのことです。
エレメンツ(ELEMENTS)の売上高は2021年11月期末で13.6億円。直近YoY成長率は+43.5%
では続いてエレメンツ(ELEMENTS)の売上高から見てみましょう。
2017年11月期末から2021年11月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-19.7%〜+456.0%の水準で推移しています。
2021年11月期末の推定ストック売上高比率は最大で62.8%
続いて、エレメンツ(ELEMENTS)の売上高の構成比率について見てみましょう。2022/11/22発表 第8期有価証券報告書によればエレメンツ(ELEMENTS)はそのリカーリング売り上げ比率を公開していません。そこで公開されている個人認証型ソリューション売上高をストック売上高とみなして全売上高に占める比率を計算すると、エレメンツ(ELEMENTS)のストック売上高比率は最大で62.8%です。なお、こちらは初期導入費用を含む数字のため、「最大」という表現を取っています。
さて、次回はエレメンツ(ELEMENTS)の各種KPIを分析していきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。