2021年10月期末時点の推定MRRは0.30億円。直近YoY成長率は+245.2%
はじめに、プラスゼロのMRRについて述べます。なお、プラスゼロはその2021年10月期末時点のMRRを有価証券報告書の中で公開していません。そこで、
- 公開されている継続顧客売上高をARRとみなして12ヶ月で割り算
して算出しています。こちらの計算によると、プラスゼロ2021年10月期末時点の
- 推定MRRは最大で0.30億円
- 直近YoY成長率は+245.2%
ということがわかります。
請負契約・準委任契約により案件単位でAIやITに関連したソリューションを提供
続いて、2023/1/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項より抜粋してきた同社のプロジェクト型事業の特徴を紹介いたします。同ホームページによればプラスゼロはプロジェクト型事業として
- 請負契約・準委任契約により案件単位でAIやITに関連したソリューションを提供
しています。
AEI技術を活用した自社プロダクトである仮想人材派遣やAEIに関する要素技術のライセンス付与によるソリューションを提供
続いて、2023/1/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項より抜粋してきた同社のサービス型事業の特徴を紹介いたします。同ホームページによればプラスゼロはサービス型事業として
- AEI技術を活用した自社プロダクトである仮想人材派遣やAEIに関する要素技術のライセンス付与によるソリューションを提供
しています。
初期・月額ともに要問い合わせ
続いて、2023年3/14時点の同社ホームページより抜粋してきたプラスゼロの料金体系を紹介いたします。同資料によればプラスゼロは
・初期・月額ともに要問い合わせ
となっています。
2021年10月期末時点の推定平均顧客単価は86.3万円。最新YoY伸び率は+16.2%
続いて、プラスゼロの平均顧客単価について紹介します。プラスゼロは2022/9/22発表 第4期有価証券報告書で平均顧客単価を公開していません。一方、
- 継続顧客売上高
- 取引社数
を公開していますので、公開されている継続顧客売上高をストック売上高と仮定すると2021年10月期末時点の
- 推定平均顧客単価は86.3万円
- 最新YoY伸び率は+16.2%
であると推定できます。
2021年10月期末時点の公開顧客数は49社。最新YoY伸び率は+14.0%
続いて、プラスゼロの顧客数推移についても見てみましょう。2023/1/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項にて公開されている2021年10月期末時点の
- 公開顧客数は49社
- 最新YoY伸び率は+14.0%
でした。
2021年10月期末の最新従業員数は54人。最新YoY伸び率は+38.5%
最後に、プラスゼロの従業員数について述べます。2022/9/22発表 第4期有価証券報告書によれば、
- 2021年10月期末の最新従業員数は54人
- 最新YoY伸び率は+38.5%
とのことです。従業員数の成長率は直近の4年間で+38.5%〜+875.0%の範囲で変動しています。
最後に
今回紹介したプラスゼロはAI/ITソリューションをプロジェクト型とサービス型の二種類で提供している会社でした。今後もさらに拡大して行って、より詳細なARPAや継続課金の契約社数などのより詳細な各種SaaS関連KPIが公開されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。