手間いらずのFY22第4四半期末売上高は4.2億円
はじめに手間いらずの最新四半期末(2022年第4四半期末)の売上高を見てみましょう。2022/8/4発表 2022年6月期 決算説明資料によれば、手間いらずの2022年第4四半期末の売上高は4.2億円であり、
- 計算の単月売上は1.4億円/月
- 直近YonY成長率は +8.1%
- 直近QonQ成長率は+2.2%
となっています。
手間いらずのFY22第4四半期末の推定ストック売上高比率は83.2%
続いて、手間いらずの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/8/4発表 2022年6月期 決算説明資料にて公開されている手間いらずの
- 月額固定収入が
- 全売上高に占める比率
を全体のストック売上比率とみなすと、FY22第4四半期末のストック売上高比率は推定で83.2%と計算できます。
参考に、手間いらずの四半期末時点売上高の売上種別実数推移をご紹介します。元々あったインターネットメディア事業の売り上げ比率がどんどん小さくなっていき、アプリケーション事業売上高が売上高の大部分を占めていることがわかります。なお、オンライントラベル事業の売上高は2014年第4四半期以降は0円となっています。
推定のFY22第4四半期末ARRは13.6億円
続いて手間いらずの最新四半期末(2022年第4四半期末)のARRを見てみましょう。2022/8/4発表 2022年6月期 決算説明資料にて公開されているアプリケーション事業の月額収入を12/3倍して算出した手間いらずのFY22第4四半期末ARRは13.6億円であり、
- 計算の新規ARRは+884万円/月
- 直近YonY成長率は+7.9%
- 直近QonQ成長率は+2.0%
となっています。
FY22第4四半期末MRRは1.1億円
続いて手間いらずの最新四半期末(2022年第4四半期末)のMRRを見てみましょう。2022/8/4発表 2022年6月期 決算説明資料より推定したARRを12で割った実数をMRRとみなすと、FY22第4四半期末のMRRは1.1億円であり、
- 計算の新規MRRは+74万円/月
- 直近YonY成長率は+7.9%
- 直近QonQ成長率は+2.0%
となっています。
参考:アプリケーション事業売上高は前年比で増加に変更
続いて手間いらずの最新四半期末(2022年第4四半期末)の業績ハイライトを見てみましょう。2022/8/4発表 2022年6月期 決算説明資料によれば、
- アプリケーション事業売上高は前年比で増加に変更
とのことです。コロナ禍の影響でFY2019からFY2020にかけて減少していた売上高が回復してきていることがみて取れますね。今回の決算では、ARPAや契約社数などの情報は開示されていませんでしたが、約30名足らずの従業員で東証プライム市場に上場している手間いらずの今後の開示が楽しみです。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。