ヤプリのFY22第一四半期末売上高は9.8億円
はじめにヤプリの最新四半期末(2022年第一四半期末)の売上高を見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第1四半期 決算説明会資料によれば、ヤプリの2022年第一四半期末の売上高は9.8億円であり、
・計算の単月売上は 3.3億円/月
・直近YonY成長率は +38.0%
・直近QonQ成長率は +3.4%
となっています。
ヤプリのFY22第一四半期末ストック売上高比率は78.3%
続いて、ヤプリの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第1四半期 決算説明会資料によれば、ヤプリはそのストック売上高を公開しており、FY22第一四半期末のストック売上高比率は78.3%です。
計算のFY22第一四半期末MRRは2.6億円
続いてヤプリの最新四半期末(2022年第一四半期末)の計算MRRを見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第1四半期 決算説明会資料によれば、ヤプリのARRを12で割り算した計算によるFY22第一四半期末MRRは2.6億円であり、
・計算の新規MRRは+567万円/月
・直近YonY成長率は+33.6%
・直近QonQ成長率は+7.0%
となっています。
ヤプリのFY22第一四半期末のARPAは36.0万円
続いてヤプリの最新四半期末(2022年第一四半期末)の平均顧客単価推移を見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第1四半期 決算説明会資料によれば、ヤプリの2022年第一四半期末の平均顧客単価は36.0万円であり、
・直近YonY成長率は+7.8%
・直近QonQ成長率は+2.6%
となっています。
ヤプリのFY22第一四半期末の顧客数は728アプリ
続いてヤプリの最新四半期末(2022年第一四半期末)の顧客数を見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第1四半期 決算説明会資料によれば、ヤプリの2022年第一四半期末のアプリ数は728であり、
- 計算の単月アプリ数は+11.7/月
- 直近YonY成長率は+33.6%
- 直近QonQ成長率は+7.0%
となっています。
以降はこれまでに紹介してきた単価、社数など各種KPIに関連した参考情報を数点ご紹介します。
ヤプリはノーコードのスマホアプリ開発プラットフォームを提供
ヤプリはノーコードのアプリ開発プラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を提供しています。Yappliを導入することで企業が自社専用のアプリを開発して運用することができるようになります。2022/5/13発表 2022年12月期 第1四半期 決算説明会資料より抜粋した情報によれば、
- 開発スピードの速さ
- 運用・分析の簡単さ
- クラウドで提供していることによる継続的な機能改善
- 導入後の支援としてのカスタマーサクセス
が特徴とのことです。自社アプリを提供するには、エンジニアが必要であったり、スマートフォンのOSの進化にも追従していく必要があるので、これらを自社でエンジニアを抱えずにすむのは導入企業にとってもうれしいですね。
FY22第一四半期にスモールビジネス向けに「Yappli Lite」を提供開始
続いて、プロダクトのハイライトをご紹介します。2022/5/13発表 2022年12月期 第1四半期 決算説明会資料によれば、ヤプリは
- 初期費用無料
- 月額39,800円
にて利用できる廉価版プランの提供を開始しました。39,800円の価格は、同社の平均単価の36.0万円に比べると約10分の1の価格です。廉価版の提供により、平均顧客単価がどのくらい変動して導入アプリ数が変わるかは次回以降の決算発表にて非常に興味深いところですね。
同社は現時点でアプリ開発市場シェア850億円の約4%を占める
続いて、ヤプリが今後どこまで伸びうるのかの想定に関する図を紹介します。2022/5/13発表 2022年12月期 第1四半期 決算説明会資料によれば、
- アプリ開発市場:約850億円
- 足元のターゲット市場:約1,500億円
とのことで、足元のターゲット市場ではまだ1.7万社もヤプリを導入しうる会社がいるとのことです(なお参考までに、2022年12月期 第1四半期末のヤプリのアプリ数は728とのことなので、1社1アプリだと仮定してもまだまだ20倍くらいの拡大余地があることがわかります)。
FY22第一四半期末の従業員数は223人
最後にヤプリの最新四半期末(2022年第一四半期末)の従業員数推移を見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第1四半期 決算説明会資料によれば、ヤプリの2022年第一四半期末の従業員数は223人であり、
・直近YonY成長率は+22.5%
・直近QonQ成長率は+2.8%
となっています。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。