2021年1月期末時点の推定MRRは27.4万円。直近YoY成長率は非公開
はじめに、モイのMRRについて述べます。なお、モイはその2021年1月期末時点のMRRを有価証券報告書の中で公開していません。そこで、
・公開されている2021年1月期末時点のメンバーシップ売上高をそのARRと仮定
・仮定のARRを12ヶ月で割り算
して算出しています。
apple/google playストア利用時の手数料は20%、配信者の取り分は60〜80%
参考に、同社のホームページから抜粋してきたメンバーシップ配信者の収益について紹介します。こちらの図によれば、
・apple/google playストア利用時の手数料は20%
・配信者の取り分は60〜80%
となっています。
モイのメンバーシップ機能は配信者がメンバー限定でデジタル会員証・会員バッジ・限定アイテム・限定配信・限定コミュニティ投稿ができる機能
続いて、2022/5/28時点の同社ホームページより抜粋してきた同社のサブスクプロダクト、モイのメンバーシップ機能の特徴を紹介いたします。同ホームページによればモイのメンバーシップ機能は
・配信者がメンバー限定でデジタル会員証・会員バッジ・限定アイテム・限定配信・限定コミュニティ投稿ができる機能
するサービスであり、配信者は
・デジタル会員証:シリアルナンバー入りのデジタル会員証を会員へ自動発行
・会員バッジ:コメント欄のアカウント名の横に設定できる会員専用バッジを配布
・限定アイテム:会員のみが送信できる限定アイテムを作成
・限定配信:会員のみが視聴できる限定配信
・限定コミュニティ投稿:会員のみが視聴できる限定コミュニティへの投稿(限定配信の告知など)
ができる特徴があります。
2021年1月期末時点の平均顧客単価は推定で500円/月
続いて、モイのサブスクプロダクトの平均顧客単価について紹介します。なお、モイはそのサブスクプロダクトの顧客の平均顧客単価を公開していません。そこで、2022/5/28時点の同社ホームページ情報より、その顧客単価は500円程度であると推定しています。ご注意ください。
2022年1月期末時点のメンバーシップ配信登録者数は推定で2,740人。直近YoY成長率は非公開
続いて、モイの顧客数についても見てみましょう。2022/3/24発表 第9期有価証券報告書にて公開されている数字と、その顧客単価を500円と仮定すると、
・2022年1月期末時点のメンバーシップ配信登録者数は推定で2,740人
・直近YoY成長率は非公開
と推定できます。
2021年3月期の最新従業員数は35人。最新YoY伸び率は+6.1%
最後に、モイの従業員数について述べます。2022/3/24発表 第9期有価証券報告書によれば、
・2021年3月期の最新従業員数は54人
・最新YoY伸び率は+14.9%
とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+4.3%〜+43.8%の範囲で変動しています。従業員数の増加率はやや減少傾向にありますが、今後もまだまだ従業員数は伸びていきそうですね。
最後に
今回取り上げたモイは、動画配信という領域でメンバーシップというサブスクを提供している会社でした。普段このサイトで紹介している法人向けソフトウェアとは領域の異なる会社ですが、今後もまだまだ動画配信市場は伸びていきそうですし、メンバーシップ売上高が今後どのように増えていくかがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。