- マーキュリーリアルテックイノベーターは不動産マーケティングソリューションの単一セグメントの中でプラットフォーム事業、デジタルマーケティング事業、その他の3事業を展開
- 1991年5月(株)オフィス・キャスターを設立。12年後の2003年3月(株)エクスと合併し(株)マーキュリーへ商号を変更。2009年5月のAP型マーケティングサービス「リアナビ」、2020年3月の不動産マーケティングシステム「リアルネットマンションサマリ」リリースを経て、2021年10月商号を現商号に変更し2022年2月東証マザーズへ上場。
- マーキュリーリアルテックイノベーターの売上高は2021年2月期末で288.5億円。直近YoY成長率は+15.8%
- 2021年2月期末の計算ストック売上高比率は49.5%
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
マーキュリーリアルテックイノベーターは不動産マーケティングソリューションの単一セグメントの中でプラットフォーム事業、デジタルマーケティング事業、その他の3事業を展開
初めにマーキュリーリアルテックイノベーターの事業についてご紹介します。2022/4/27発表 事業計画及び成長可能性に関する事項によれば、マーキュリーリアルテックイノベーターは、不動産マーケティングソリューションの単一セグメントの中で
・プラットフォーム事業
・デジタルマーケティング事業
・その他
の3事業を展開しています。
この内、不動産プラットフォーム事業の中で
・新築マンション業界向け
に提供している
・「サマリネット」「リアナビ」
は売上が継続型で発生するサービスです。
1991年5月(株)オフィス・キャスターを設立。12年後の2003年3月(株)エクスと合併し(株)マーキュリーへ商号を変更。2009年5月のAP型マーケティングサービス「リアナビ」、2020年3月の不動産マーケティングシステム「リアルネットマンションサマリ」リリースを経て、2021年10月商号を現商号に変更し2022年2月東証マザーズへ上場。
続いて2022/1/20発表 第30期有価証券報告書よりマーキュリーリアルテックイノベーターの沿革についてご紹介します。マーキュリーリアルテックイノベーターの沿革によれば、マーキュリーリアルテックイノベーターは
・1991年5月(株)オフィス・キャスターを設立
・2003年3月(株)エクスと合併し(株)マーキュリーへ商号を変更
・2003年4月 新築分譲マンションマーケティングシステム「サマリネット」リリース
・2009年5月 ASP型マーケティングシステム「リアナビ」リリース
・2020年3月 SaaS型不動産マーケティングシステム「リアルネットマンションサマリ」リリース
・2021年10月商号を(株)マーキュリーリアルテックイノベーターに変更
・2022年2月東証マザーズへ上場
とのことです。
マーキュリーリアルテックイノベーターの売上高は2021年2月期末で288.5億円。直近YoY成長率は+15.8%
では続いてマーキュリーリアルテックイノベーターの売上高から見てみましょう。
2017年2月期末から2021年2月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-6.4%〜+10.7%の水準で推移しています。
2021年2月期末の計算ストック売上高比率は49.5%
続いて、マーキュリーリアルテックイノベーターの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/1/20発表 第30期有価証券報告書によればマーキュリーリアルテックイノベーターはそのストックサービスの売上高比率を公開していない一方、そのサマリネット・リアナビのARRを公開しています。このARRを2021年2月期末のストック売上とみなすと、2021年2月期末のストック売上高比率は49.5%です。
さて、次回はマーキュリーリアルテックイノベーターの各種KPIを分析していきます。マーキュリーリアルテックイノベーターは、不動産マーケティングソリューションという軸にサービスを提供しており、過去取り上げてきたサービスと比較してその個社単価や契約数がどのような推移になっているか調べるのがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。