- 2020年9月期末時点の計算MRRは1.36億円。最新YoY伸び率は非公開
- ラボ(ストック)型開発は顧客が求めるスキルを持つ自社専属のエンジニアを社外に構築し、開発できるサービス。要件がストック型開発に当てはまらない場合はフロー(受託)型開発も可能
- ラボ(ストック)型開発の利用料金は月額費用、初期費用ともに非公開。要問い合わせ
- 公開されているラボ(ストック)型開発の2020年9月末時点の平均顧客単価は328万円/月
- 2020年9月期末のラボ(ストック)型開発導入件数は41件、直近YoY成長率は+32.3%
- 2020年9月期の最新従業員数は476人。最新YoY伸び率は-21.5%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2020年9月期末時点の計算MRRは1.36億円。最新YoY伸び率は非公開
はじめに、ハイブリッドテクノロジーズのMRRについて述べます。なお、ハイブリッドテクノロジーズはそのMRRを有価証券報告書の中で公開していません。そこで
・公開されているストック売上高比率
より算出したストック売上高を12(ヶ月)で割り算して求めています。
ラボ(ストック)型開発は顧客が求めるスキルを持つ自社専属のエンジニアを社外に構築し、開発できるサービス。要件がストック型開発に当てはまらない場合はフロー(受託)型開発も可能
続いて、2022/3/5時点 同社ホームページより抜粋してきたハイブリッドテクノロジーズのラボ(ストック)型開発の特徴を紹介いたします。なお、同社についてはマルチテナント・ソフトウェアよりも保守・運用サービスに配分が偏ったSaaSとなっています。同社ホームページによればラボ(ストック)型開発の特徴には
・要件仕様が確定してない中でも着手可能なことによるスピード開発
・契約期間内の柔軟な開発対応
・機能ごとに小さく開発を行うことで、サービスのPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)ができる
があります。特徴としては、小規模なプロジェクトに向いている中、ストック型開発に当てはまらない場合はフロー(受託)型開発も可能で自社提供しているのが特徴ですね。
ラボ(ストック)型開発の利用料金は月額費用、初期費用ともに非公開。要問い合わせ
続いて、2022/3/5時点 同社ホームページより抜粋してきたラボ(ストック)型開発の料金体系を紹介します。同ホームページによれば、ラボ(ストック)型開発の料金は
・月額費用、初期費用ともに非公開
となっており、問い合わせが必要です。
公開されているラボ(ストック)型開発の2020年9月末時点の平均顧客単価は328万円/月
続いて、ハイブリッドテクノロジーズのラボ(ストック)型開発の平均顧客単価についてご紹介します。なお、ハイブリッドテクノロジーズはその平均顧客単価を公開しており、その2020年9月末時点の平均顧客単価は
・328万円/月
です。
2020年9月期末のラボ(ストック)型開発導入件数は41件、直近YoY成長率は+32.3%
続いて、ハイブリッドテクノロジーズのラボ(ストック)型開発導入件数についても見てみましょう。2021/12/23発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてp.13によれば、2020年9月期末の
・ラボ(ストック)型開発導入件数は41件
・直近YoY成長率は+32.3%
です。この件数からは導入社数はわからないですが、1社で複数件の導入を行なっていると仮定すると、導入社数は数十社と推定できます。
2020年9月期の最新従業員数は476人。最新YoY伸び率は-21.5%
最後に、ハイブリッドテクノロジーズの従業員数について述べます。2021/11/18発表 第5期有価証券報告書によれば、
・2020年9月期の最新従業員数は476人
・最新YoY伸び率は-21.5%
とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で-21.5%〜+1217.4%の範囲で変動しています。直近従業員が減少しているのは
・新型コロナウイルス感染症の影響を受けた顧客からの案件規模縮小や撤退の要請
が発生したことにより、
・グループ会社のHybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.の従業員が退職
したことによるそうです。コロナ禍が落ち着くと従業員数も安定してきそうですね。
最後に
今回取り上げたハイブリッドテクノロジーズは、ベトナム人である社長がそのベトナムとのコネクションを生かしつつ、ストック型とフロー型、両方の開発スタイルに合わせてサービスを展開している会社でした。今後、まだ公開されていない社数や月次解約率のKPI情報も公開されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。