- 2021年3月期末時点の推定MRRは2.99〜7.11億円。最新YoY伸び率は+26.0〜+48.0%
- ネットプロテクションズの代表的サービスは国内/海外の物販・無形商材・役務、業態はBtoC、BtoCをカバー。SaaSの要素を持つのは手数料に加えて月額固定費用を徴収している点
- NP後払いは購入者が商品を受け取った後コンビニ・銀行・郵便局・LINE Payのいずれかで支払いを可能にできるサービス。ネットショップやカタログなどの通信販売で利用可能で後払いを運営する際発生する請求書発行・督促業務はすべてネットプロテクションズが代行
- アトネ(atone)は約3割いるクレジットカードを使いたくない消費者向けに電話番号とパスワードのみで決済できる仕組みを設置できるサービス
- NP後払いairはネットプロテクションズが請求書の発送・代金回収までを代行するサービス
- アフティーはNP後払いの台湾版
- NP掛け払いは企業における決済業務(与信・請求書発行・代金回収・入金管理・督促・未回収リスク管理)をネットプロテクションズが代行するサービス
- NP後払いの手数料:2.9%〜5.0%、月額費用:0〜48,000円/月、初期費用:0円。月額費用が高いほど手数料率が低下
- アトネの利用料金は手数料:1.9%〜2.9%、月額費用:0〜48,000円/月、初期費用:0円。トランザクション費用が50円発生
- NP後払いairの手数料:2.9%〜5.0%、月額費用:0〜48,000円/月、初期費用:0円。請求書発行費用が190円発生
- NP掛け払いの手数料:1.2%、月額費用:12,000円/月〜、初期費用:0円。請求書発行費用が190円発生
- ネットプロテクションズの平均顧客単価は非公開。一方でネットプロテクションズ提供のサービスは手数料:1.2%〜5.0%、月額費用:0〜48,000円/月、初期費用:0円の特徴あり
- 2021年3月期末の推定導入社数は14,819社(ただし、あくまで仮定情報であることに注意)
- 2021年3月期の最新従業員数は190人。最新YoY伸び率は+20.3%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2021年3月期末時点の推定MRRは2.99〜7.11億円。最新YoY伸び率は+26.0〜+48.0%
はじめに、ネットプロテクションズホールディングスのMRRについて述べます。なお、ネットプロテクションズホールディングスはそのMRRを有価証券報告書の中で公開していません。そこで
・公開されているNP後払いの売上高に対して取引にかかるサービス料金の料率を2.9〜4.4%で掛け算
・手数料率以外は全てストック売上高
と仮定して算出したストック売上高を12(ヶ月)で割り算して求めていることにご注意ください。
ネットプロテクションズの代表的サービスは国内/海外の物販・無形商材・役務、業態はBtoC、BtoCをカバー。SaaSの要素を持つのは手数料に加えて月額固定費用を徴収している点
続いて、2022/2/13時点 同社ホームページより抜粋してきたネットプロテクションズホールディングスのSaaSプロダクトの分布とその提供先を紹介いたします。ネットプロテクションズの代表的サービスは
・国内/海外の物販・無形商材・役務業態はBtoC、BtoCをカバー
・手数料に加えて月額固定費用を徴収している(SaaS)
の特徴を持ちます。
NP後払いは購入者が商品を受け取った後コンビニ・銀行・郵便局・LINE Payのいずれかで支払いを可能にできるサービス。ネットショップやカタログなどの通信販売で利用可能で後払いを運営する際発生する請求書発行・督促業務はすべてネットプロテクションズが代行
続いて、2022/2/13時点 同社ホームページより抜粋してきたネットプロテクションズホールディングスのSaaSプロダクト、NP後払いの特徴を紹介します。同サイトによれば、NP後払いは
・NP後払いは購入者が商品を受け取った後コンビニ・銀行・郵便局・LINE Payのいずれかで支払いを可能にできるサービス
であり、
・ネットショップやカタログなどの通信販売で利用可能で後払いを運営する際発生する請求書発行・督促業務はすべてネットプロテクションズが代行する
特徴があります。
アトネ(atone)は約3割いるクレジットカードを使いたくない消費者向けに電話番号とパスワードのみで決済できる仕組みを設置できるサービス
続いて、2022/2/13時点 同社ホームページより抜粋してきたネットプロテクションズホールディングスのSaaSプロダクト、アトネ(atone)の特徴を紹介します。同サイトによれば、アトネは
・約3割いるクレジットカードを使いたくない消費者
向けに
・電話番号とパスワードのみで決済できる仕組みを設置できるサービス
です。インターネットを使った購買行動はすっかりおなじみになりましたが、その中で見過ごせない数の人たちがクレジットカードを使いたくないと考えているんですね。
NP後払いairはネットプロテクションズが請求書の発送・代金回収までを代行するサービス
続いて、2022/2/13時点 同社ホームページより抜粋してきたネットプロテクションズホールディングスのSaaSプロダクト、NP後払いairの特徴を紹介します。同サイトによれば、NP後払いairは
・ネットプロテクションズが請求書の発送・代金回収までを代行するサービス
であり、
・未回収リスクはネットプロテクションズが保証するため、回収・集金業務に関連する負荷・負担を減らすことができる
特徴があります。導入する企業としては費用と引き換えに事業の成長に集中することができるメリットのあるサービスですね。
アフティーはNP後払いの台湾版
続いて、2022/2/13時点 同社ホームページより抜粋してきたネットプロテクションズホールディングスのSaaSプロダクト、アフティーの特徴を紹介します。同サイトによれば、アフティーは
・NP後払いの台湾版
です。確かに後払いをしたいと感じるのは日本だけに限定的な話ではないので、ECの普及率、その他法律などが揃えば国内に限定せずに海外にも展開できそうですね。
NP掛け払いは企業における決済業務(与信・請求書発行・代金回収・入金管理・督促・未回収リスク管理)をネットプロテクションズが代行するサービス
続いて、2022/2/13時点 同社ホームページより抜粋してきたネットプロテクションズホールディングスのSaaSプロダクト、NP掛け払いの特徴を紹介します。同サイトによれば、NP掛け払いは
・企業における決済業務(与信・請求書発行・代金回収・入金管理・督促・未回収リスク管理)をネットプロテクションズが代行するサービス
という特徴があります。ネットプロテクションズはまず消費者むけのNP後払いから展開して、後にNP掛け払いを展開しています。これは対象としていた顧客が
・BtoC向けで始まりBtoB向け
と提供先が増えていっていますが、これは決済領域という共通項があるので成せたことなのかもしれないですね。
NP後払いの手数料:2.9%〜5.0%、月額費用:0〜48,000円/月、初期費用:0円。月額費用が高いほど手数料率が低下
続いて、2022/2/13時点 同社ホームページより抜粋してきたNP後払いの料金体系を紹介します。同資料によれば、NP後払いの料金は
・手数料:2.9%〜5.0%
・月額費用:0〜48,000円/月
・初期費用:0円
となっており、月額費用が高いほど手数料率が低下する特徴があります。
アトネの利用料金は手数料:1.9%〜2.9%、月額費用:0〜48,000円/月、初期費用:0円。トランザクション費用が50円発生
続いて、2022/2/13時点 同社ホームページより抜粋してきたアトネの料金体系を紹介します。同資料によれば、アトネの利用料金は
・手数料:1.9%〜2.9%
・月額費用:0〜48,000円/月
・初期費用:0円
となっており、トランザクション費用が50円発生する特徴があります。
NP後払いairの手数料:2.9%〜5.0%、月額費用:0〜48,000円/月、初期費用:0円。請求書発行費用が190円発生
続いて、2022/2/13時点 同社ホームページより抜粋してきたNP後払いairの料金体系を紹介します。同資料によれば、NP後払いairの利用料金は
・手数料:2.9%〜5.0%
・月額費用:0〜48,000円/月
・初期費用:0円
となっており、請求書発行費用が190円発生する特徴があります。
NP掛け払いの手数料:1.2%、月額費用:12,000円/月〜、初期費用:0円。請求書発行費用が190円発生
続いて、2022/2/13時点 同社ホームページより抜粋してきたNP掛け払いの料金体系を紹介します。同資料によれば、NP後払いの利用料金は
・手数料:1.2%
・月額費用:12,000円/月〜
・初期費用:0円
となっており、請求書発行費用が190円発生する特徴があります。
ネットプロテクションズの平均顧客単価は非公開。一方でネットプロテクションズ提供のサービスは手数料:1.2%〜5.0%、月額費用:0〜48,000円/月、初期費用:0円の特徴あり
続いて、ネットプロテクションズホールディングスの平均顧客単価についてご紹介します。なお、ネットプロテクションズはその平均顧客単価を公開していません。一方でネットプロテクションズ提供の各サービスの料金は公開しており、
・手数料:1.2%〜5.0%
・月額費用:0〜48,000円/月
・初期費用:0円
の特徴があります(一部、トランザクションや請求書発行で費用が都度かかるサービスがあります)。
2021年3月期末の推定導入社数は14,819社(ただし、あくまで仮定情報であることに注意)
続いて、ネットプロテクションズホールディングスのSaaSプロダクト契約社数についても見てみましょう。ネットプロテクションズホールディングスはその期末時点の導入社数を公開していません。そこで、
・手数料:2.9%
・月額費用:48,000円/月
・初期費用:0円(その他手数料含む)
と仮定すると2021年3月期末の推定導入社数は14,819社となります。ただし、こちらはあくまで仮定情報であるためあくまで目安であることにご注意ください。
2021年3月期の最新従業員数は190人。最新YoY伸び率は+20.3%
最後に、ネットプロテクションズホールディングスの従業員数について述べます。2021/11/11発表 第3期有価証券報告書によれば、
・2021年3月期の最新従業員数は190人
・最新YoY伸び率は+20.3%
とのことです。従業員数の成長率は直近の3年間で+20.3%〜+22.5%の範囲で変動しています。従業員数は安定して増加傾向にあり、上場に伴ってさらに従業員数増加率も大きくなりそうですね。
最後に
今回取り上げたネットプロテクションズホールディングスは、BNPL領域において、手数料と月額課金の両方の課金形態を持ち、BtoC、BtoBそれぞれに向けたサービスを提供している特徴を持っていました。今後、まだ公開されていないARPAや月次解約率のKPI情報も公開されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。