- 2020年12月期末時点の計算MRRは0.35億円。直近YoY成長率は非公開
- コードマーケティングクラウドはエンドユーザーの会員登録や購買状況、WEBの閲覧内容に応じてメッセージを出し分け、ユーザーの行動を促進
- コードマーケティングクラウドの利用料金は初期費用、月額費用ともに非公開。詳細は要問い合わせ
- 2020年12月期末のエフ・コードの推定平均顧客単価は11.7万円/月。最新YoY伸び率は+4.34%
- 2020年12月期末の契約社数は4,187社。最新YoY伸び率は+11.0%
- 2020年12月期の最新従業員数は20人。最新YoY伸び率は-9.09%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2020年12月期末時点の計算MRRは0.35億円。直近YoY成長率は非公開
はじめに、エフ・コードのMRRについて述べます。なお、エフ・コードはそのMRRを有価証券報告書の中では公開していません。一方で、第16期第3四半期末において、顧客企業のうち一定期間以上継続的に当社サービスを利用する割合が全売上の80%を超える水準にあるとのことのため、こちらにより推定したストック売上比率を12(ヶ月)で割り算して算出しています。
コードマーケティングクラウドはエンドユーザーの会員登録や購買状況、WEBの閲覧内容に応じてメッセージを出し分け、ユーザーの行動を促進
続いて、2021/12/06時点 同社ホームページより抜粋してきたエフ・コードのSaaSプロダクト、コードマーケティングクラウドの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、コードマーケティングクラウドは
・エンドユーザーの会員登録や購買状況、WEBの閲覧内容に応じてメッセージを出し分け、ユーザーの行動を促進
することができるとのことです。
コードマーケティングクラウドの利用料金は初期費用、月額費用ともに非公開。詳細は要問い合わせ
続いて、2021年12月06日時点の同社ホームページより抜粋してきたエフ・コードの料金体系を紹介します。同社ホームページによれば、コードマーケティングクラウドの利用料金は
・初期費用、月額費用ともに非公開
・詳細は要問い合わせ
となっています。
問い合わせに際して、導入検討サイトへの月間PV数を入力するフォームがあるため、月間のPV数に応じた課金体系になっていることが推測できます。
2020年12月期末のエフ・コードの推定平均顧客単価は11.7万円/月。最新YoY伸び率は+4.34%
続いて、エフ・コードの平均顧客単価についての推定情報をご紹介します。2021/11/19発表 第15期有価証券報告書にて、公開されている同社の社数、売上とその継続課金の全売上高に占める割合が80%以上であることから、全ての年でその継続課金比率が80%と仮定すると、
・2020年12月期末のエフ・コードの推定平均顧客単価は11.7万円/月
・最新YoY伸び率は+4.34%
と推定できます。ただし、こちらは、継続課金比率が一定かつ公開されている社数の全てがなんらかの継続課金を行っていると仮定しているため、参考値であることにご注意ください。
2020年12月期末の契約社数は4,187社。最新YoY伸び率は+11.0%
続いて、エフ・コードの契約社数についても見てみましょう。エフ・コードはその期末時点の契約社数情報を公開しており、2021/11/19発表 第15期有価証券報告書によれば
・2020年12月期末の契約社数は4,187社
・最新YoY伸び率は+11.0%
とのことです。
2020年12月期の最新従業員数は20人。最新YoY伸び率は-9.09%
最後に、エフ・コードの従業員数について述べます。2020年12月期の最新従業員数は20人で最新YoY伸び率は-9.09%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で-18.5%〜+33.3%の範囲で変動しています。従業員数が極めて少ない会社とはいえ、2018年12月期末から下がっていた従業員数も上場をきっかけにさらに人数も拡大していきそうですね。
最後に
今回取り上げたエフ・コードは、企業に対して、CX(顧客体験)を改善するためのコンサルティングとSaaSによるツールを提供する会社でした。企業のウェブサイトが販売、情報発信の手段として今後も重要であり続けることには代わりはないはずなので、今後もより詳細なKPIが開示されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。