2021年2月期末時点の公開MRRは418万円
はじめに、スローガンのMRRについて述べます。なお、スローガンはそのMRRを有価証券報告書の中で公開しており、公開情報によれば2021年2月期末時点のチームアップのMRRは418万円です。
チームアップはトピックの準備、1on1の定着、ログの共有機能など
続いて、2021年10月30日時点の同社ホームページより抜粋してきたスローガンのSaaSブロダクト、チームアップの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、チームアップは企業が企業内部で効率的に1on1を行うに当たって、
・トピックの準備
・1on1の定着
・ログの共有機能
などを提供しています。
チームアップは上司によるばらつき、実施状況の可視化、社内定着など
続いて、2021年10月30日時点の同社ホームページより抜粋してきたチームアップで解決できる課題を紹介します。同社ホームページによれば、チームアップは
・1on1の内容に関する上司によるばらつき、
・実施状況の可視化、
・社内定着
などがあるそうです。
チームアップの利用料金は初期費用:77,000円、月額費用:38,500円〜
続いて、2021年10月30日時点の同社ホームページより抜粋してきたスローガンのSaaSブロダクト、チームアップの料金体系を紹介します。同社ホームページによれば、チームアップは
・初期費用:77,000円
・月額費用:38,500円〜
です。なお、月額費用はアカウント発行数により変動します。
2020年2月期末のチームアップの平均顧客単価は7.08万円/月
こちらはチームアップについて、MRRを同社公開の社数で割り算して算出したチームアップの平均顧客単価です。計算によれば、2020年2月期末のチームアップの平均顧客単価は7.08万円/月となっています。公開されている料金表の38,500円よりも大きいため、発行アカウント数の多い会社への導入が中心であると推測できます。
従来のチームアップの利用料金は初期費用:無料、月額費用:20,000円〜
続いて、2020年11月時点の同社ホームページをwayback machineより抜粋してきた料金体系です。こちらによれば、当時は
・初期費用:無料
・月額費用:20,000円〜
です。現在の料金は、20名未満の組織にとって実質値上げを行ったことがわかりますね。
2021年2月期末のチームアップ契約社数は59社
続いて、スローガンの契約社数についても見てみましょう。2021/10/21発表 第16期有価証券報告書によれば、チームアップはその2021年2月時点の情報を公開しています。2021年2月期末のチームアップ契約社数は59社とのことです。一方で、2021年10月30日時点の導入実績は150社ありますので、急速に導入が増えている、もしくは解約率もそれなりに高いのいずれかであることが予想できます。こちらはもう少し期間が経ち、複数年分の情報が集まると見えてきそうですね。
2021年2月期の最新従業員数は105人。最新YoY伸び率は+7.1%
最後に、スローガンの従業員数について述べます。2021年2月期の最新従業員数は105人で最新YoY伸び率は+7.1%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で-10.5%〜+44.1%の範囲で変動しています。
最後に
今回取り上げたスローガンは、1on1管理ツールであるチームアップを提供する会社でした。HR関連のSaaSはこれまで複数紹介してきましたが、1on1という内部の情報共有に絞っているところがとても面白い会社だなと思いました。今後単価・社数の経年推移や解約率なども含めて、SaaS関連の指標が開示されていくのがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
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