既存のドアに後付け可能なクラウド型入退室管理システム「Akerun(アケルン)」を提供
さて、初めにフォトシンスのプロダクトについてご紹介します。2021/10/6時点の同社ホームページによれば、フォトシンスは、主要事業として、既存のドアに後付け可能なクラウド型入退室管理システム「Akerun(アケルン)」を提供しています。アケルンを使うことで、従来の物理的な鍵では行うことができなかった、
・いつ
・どこに
・誰が
入退室をしたのかが明らかになり、企業がより安全・安心なオフィスを作ることに繋げられる利点があるようです。
2014年9月(株)フォトシンスを設立。2015年3月家庭向けの後付けスマートロック「Akerun Smart Lock Robot」を、2016年7月法人向けのICカードで鍵が開くスマートロック「Akerun Pro」を発表し、2021年11月東証マザーズへ上場予定。
続いて2021/9/30発表 第7期有価証券報告書よりフォトシンスの沿革についてご紹介します。フォトシンスの沿革によれば、フォトシンスは
・2014年9月(株)フォトシンスを設立
・2015年3月家庭向けの後付けスマートロック「Akerun Smart Lock Robot」を発表
・2016年7月法人向けのICカードで鍵が開くスマートロック「Akerun Pro」を発表
・2021年11月東証マザーズへ上場予定
とのことです。沿革によれば、主要プロダクトのスマートロック、アケルンは最初は家庭向けから始まり、その翌年に法人向けになったんですね。
2020年12月期末で11.8億円。直近YoY成長率は+51%
では続いてフォトシンスの売上高から見てみましょう。
2016年12月期末から2020年12月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+51%〜+159%の水準で推移しています。
2020年12月期末のストック売上高比率は90%(公開されているサブスクリプション比率)
続いて、フォトシンスの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/9/30発表の第7期有価証券報告書によれば、フォトシンスはその売上高に占めるサブスクリプション比率を公開しています。こちらによれば、2020年12月期末のストック売上高比率は90%(公開されているサブスクリプション比率)となっていました。
さて、次回はフォトシンスのSaaSプロダクトであるアケルンがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。アケルンはハードウェアが関連するSaaS、という点においては、直近でもご紹介したセーフィーと共通点があり、そのSaaSプロダクトの価格や社数がどうなっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。