2020年8月期末時点の計算MRRは0.33億円(地域情報流通事業_まいぷれ関連売上高/12で算出)
はじめに、フューチャーリンクネットワークのMRRについて述べます。なお、フューチャーリンクネットワークはそのARR、MRRについては有価証券報告書の中では公開していません。したがって、SaaS要素であるまいぷれを含む地域情報流通事業のまいぷれ関連売上高を12(ヶ月)で割り算してそのMRRとして算出しています。2018年8月以前のまいぷれ関連売上高に関連する情報は公開されていないため、割愛しています。
まいぷれは地域を限定することで、特定地域のキーワード検索に強みを発揮
続いて、2021年10月1日時点の同社ホームページより抜粋してきたフューチャーリンクネットワークのSaaSブロダクト、まいぷれの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、まいぷれは
・地域を限定することで、特定地域のキーワード検索に強みを発揮
することができるサイトとのことです。地域の情報を配信するにあたって、個社の力だけで検索上位に表示することは簡単ではないはずなので、そのような出稿主のニーズとマッチしていそうですね。
まいぷれの利用料金は初期費用1.65万円。月額費用は0.25万円〜1.87万円
こちらは2021/10/1時点のまいぷれの料金について富山版ホームページの抜粋した情報です。同社ホームページによれば、まいぷれの費用目安として、
・初期費用は1.65万円
・月額費用は0.25万円〜1.87万円
が発生するようです。月額費用の差は、お店のページに加えて、
・お店のタイムリーな情報をスマホで更新できるニュースシステム
・毎月1度まいぷれスタッフが店舗に向かい、投稿内容についての打ち合わせを行う(電話・メールも可能)なニュース代行プラン
による料金の差分があるようです。
2020年8月期末の平均掲載単価は4,412円/月
こちらはまいぷれについて、2021/8月発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてより抜粋したまいぷれの1店舗あたりの掲載単価です。同資料によれば、
・2020年8月期末の平均掲載単価は4,412円/月
とのことです。同資料によれば平均単価は今後、
・掲載単価向上
・新機能追加
・連携強化
・Webマーケティング運用支援
を行うことで向上していく予定だとのことです。
2020年8月期末の計算による掲載数は6,651件
続いて、まいぷれの掲載数についても見てみましょう。こちらは2021/7/14発表 第21期の有価証券報告書、2021/8月発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてより抜粋した情報から計算したまいぷれの掲載数です。計算によれば、
・2020年8月期末の計算による掲載数は6,651件
となっています。
2020年8月期の最新従業員数は78人。最新YoY伸び率は+30%
最後に、フューチャーリンクネットワークの従業員数について述べます。2020年8月期の最新従業員数は78人で最新YoY伸び率は+30%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+5%〜+30%の範囲で変動しています。上場をきっかけにまだまだ採用人数は増えそうですね。
最後に
今回取り上げたフューチャーリンクネットワークは、地域の情報を発信するための月額課金による集客サービスを提供している会社でした。「地域」という切り口の集客ニーズを満たすことで、今後さらに月額平均単価も上がっていくのではないかと考えており、今後がとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。