- 2020年12月期末時点の計算MRRは1.30億円(2020年12月期末時点のストック型売上高/12ヶ月)
- Cuenote FCはメール配信システムとして、顧客管理や会員数が数千万件規模の大量配信、メール配信後の効果測定、システム連携が可能
- Cuenote SR-Sは顧客側のシステムに変更を加えることなくメールを高速配信するリレーサーバー(送信に特化したサーバー)
- Cuenote SurveyはHTMLやCSSの知識不要でレスポンシブデザインのアンケート・フォームページが簡単に作れるウェブのアンケート・フォームシステム
- Cuenote SMSは携帯・スマートフォンを持っているユーザー全てに携帯電話網を利用したSMS配信が高速・確実に行えるSMS配信サービス
- 安否確認サービスCuenoteは地震・自然災害発生時や、気象情報(警報など)の発表に応じて自動で通知を行い、従業員やスタッフの安否確認・緊急参集が行える安否確認サービス
- ユミルリンクは全てのサービスの初期費用・月額費用をホームページで公開中。月額費用は3万円/月〜、初期費用は5,000円〜
- Cuenoteシリーズ横断の2020年6月期末の有効契約数あたり単価は47.8万円/月。注:グラフ内2020年12月期末の有効社数は2020年6月末の有効社数で計算
- 2020年6月期末の有効契約数は1,858。注:グラフ内2020年12月期末は2020年6月末
- 2020年12月期の最新従業員数は105人。最新YoY伸び率は+6%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2020年12月期末時点の計算MRRは1.30億円(2020年12月期末時点のストック型売上高/12ヶ月)

はじめに、ユミルリンクのMRRについて述べます。なお、ユミルリンクはそのストック売上高を公開している一方で、ARR及びMRRを有価証券報告書の中では公開していません。したがって、公開されている期末時点のストック型売上高を12(ヶ月)で割り算して計算MRRとして算出しています。2018年12月以前のストック型売上高に関連する情報は公開されていないため、割愛しています。
Cuenote FCはメール配信システムとして、顧客管理や会員数が数千万件規模の大量配信、メール配信後の効果測定、システム連携が可能

続いて、2021年8月29日時点の同社ホームページより抜粋してきたユミルリンクのSaaSプロダクト、Cuenote FCの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、Cuenote FCを用いることで、
・顧客管理や会員数が数千万件規模の大量配信
・メール配信後の効果測定
・システム連携が可能
とのことです。
確かに、スマートフォンが普及した昨今でも企業のマーケティングにおいてメール配信を避けて通ることは困難であり、自前で用意する必要がないのは導入企業にとってもメリットが大きそうですね。

Cuenote SR-Sは顧客側のシステムに変更を加えることなくメールを高速配信するリレーサーバー(送信に特化したサーバー)

続いて、2021年8月29日時点の同社ホームページより抜粋してきたユミルリンクのSaaSプロダクト、Cuenote RSの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、Cuenote RSを用いることで、
・顧客側のシステムに変更を加えることなくメールを高速配信する
ことが可能とのことです。
確かに、メールを数通遅れば良い個人と異なり、法人は高速で大量のメールを送る需要があるため、企業にとってはニーズが高そうですね。

Cuenote SurveyはHTMLやCSSの知識不要でレスポンシブデザインのアンケート・フォームページが簡単に作れるウェブのアンケート・フォームシステム
続いて、2021年8月29日時点の同社ホームページより抜粋してきたユミルリンクのSaaSプロダクト、Cuenote Surveyの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、Cuenote Surveyを用いることで、
・HTMLやCSSの知識不要でレスポンシブデザインのアンケート・フォームページが簡単に作れる
とのことです。
確かに、
・アンケートの項目を考えて、
・アンケートを取得するためのフォームを作って、
・アンケートのデータを収納して、
・結果を分析して、
・アンケートを修正する
という工程の繰り返しの中には、そのために自前で実装してアンケートシステムを用意していると施策が進まず非効率なため、企業にとってもSaaSを活用するメリットは多そうです。

Cuenote SurveyはHTMLやCSSの知識不要でレスポンシブデザインのアンケート・フォームページが簡単に作れるウェブのアンケート・フォームシステム

続いて、2021年8月29日時点の同社ホームページより抜粋してきたユミルリンクのSaaSプロダクト、Cuenote Surveyの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、Cuenote Surveyを用いることで、
・HTMLやCSSの知識不要でレスポンシブデザインのアンケート・フォームページが簡単に作れる
とのことです。
確かに、
・アンケートの項目を考えて、
・アンケートを取得するためのフォームを作って、
・アンケートのデータを収納して、
・結果を分析して、
・アンケートを修正する
という工程の繰り返しの中には、そのために自前で実装してアンケートシステムを用意していると施策が進まず非効率なため、企業にとってもSaaSを活用するメリットは多そうです。

Cuenote SMSは携帯・スマートフォンを持っているユーザー全てに携帯電話網を利用したSMS配信が高速・確実に行えるSMS配信サービス

続いて、2021年8月29日時点の同社ホームページより抜粋してきたユミルリンクのSaaSプロダクト、Cuenote SMSの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、Cuenote SMSを用いることで、
・携帯・スマートフォンを持っているユーザー全てに携帯電話網を利用したSMS配信が高速・確実に行える
とのことです。
確かに、メールアドレスとセットでスマートフォンユーザーが持っている携帯電話番号にメッセージを配信することができれば、タイムリーにユーザーに情報を届けることができるため、企業にとってはなくならないニーズがありそうです。

安否確認サービスCuenoteは地震・自然災害発生時や、気象情報(警報など)の発表に応じて自動で通知を行い、従業員やスタッフの安否確認・緊急参集が行える安否確認サービス

続いて、2021年8月29日時点の同社ホームページより抜粋してきたユミルリンクのSaaSプロダクト、安否確認サービスCuenoteの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、安否確認サービスCuenoteを用いることで、
・地震・自然災害発生時や、気象情報(警報など)の発表に応じて自動で通知を行い、従業員やスタッフの安否確認・緊急参集が行える
とのことです。
安否確認の方法はメール、電話、SMSなどさまざまな手段と、連絡後の情報集計などの運用工程が付随してくることが考えられます。これらを多数の従業員に一気に行う必要がありますが、ため、ユミルリンクが他のプロダクトで提供してきた知見がまとめて活用できそうなサービスですね。

ユミルリンクは全てのサービスの初期費用・月額費用をホームページで公開中。月額費用は3万円/月〜、初期費用は5,000円〜

こちらは2021/8/29時点のユミルリンクプロダクト料金についてホームページの抜粋した情報です。同社ホームページによれば、Cuenoteシリーズはプロダクトによってその初期費用(がかかる場合とかからない場合があります)、月額費用、従量課金の料金体系が異なります。これらを総合すると、目安として
・月額費用は3万円/月〜
・初期費用は5,000円〜
かかるようです。企業規模や目的に応じて金額を知ることができるので、導入を検討しているユーザーにとっては、とても便利な料金表ですね。





Cuenoteシリーズ横断の2020年6月期末の有効契約数あたり単価は47.8万円/月。注:グラフ内2020年12月期末の有効社数は2020年6月末の有効社数で計算

こちらはユミルリンクプロダクトのCuenoteシリーズについて、2021/8/17発表 第23期有価証券報告書、2021/8/17発表 2021年12月期の業績予想についてより計算した情報です。計算によれば、
・2020年6月期末の有効契約数あたり単価は47.8万円/月
とのことです。ただし、グラフにて2020年12月期末の有効社数は2020年6月末の有効社数で計算していることにご注意ください。
2020年6月期末の有効契約数は1,858。注:グラフ内2020年12月期末は2020年6月末

続いて、Cuenoteシリーズの有効契約数についても見てみましょう。こちらは2021/8/17発表 2021年12月期の業績予想についてより抜粋したユミルリンクの有効契約数の推移です。同資料によれば、
・2020年6月期末の有効契約数は1,858
となっています。ただし、グラフにて2020年12月期末は2020年6月末の情報を記載していることにご注意ください。
2020年12月期の最新従業員数は105人。最新YoY伸び率は+6%

最後に、ユミルリンクの従業員数について述べます。2020年12月期の最新従業員数は105人で最新YoY伸び率は+6%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+6%〜+17%の範囲で変動しているので、上場をきっかけにまだまだ採用人数は増えそうですね。
最後に
今回取り上げたユミルリンクは、メール配信システムのCuenoteを中心に、その周辺にも複数のSaaSプロダクトを持っている会社でした。まだまだ根強く残っているメール配信という企業内業務に対して、
・どれだけSaaSとして伸びていくのか
・さらに細かい契約数と平均単価などより詳細な数字が公開されていくのではないか
と考えており、今後がとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。