- ココペリは金融機関を対象に、金融機関がその取引先に提供する各種情報を集約したサイトBig Advance、ビッグデータ分析AIモジュールのFAI、サポートサービスのITサポートサービスの3つを主要なサービスとして提供
- ビジネスマッチング、スマートフォンホームページ作成など金融機関がその取引先の中小企業に提供可能なプラットフォームを提供
- 2007年6月株式会社ココペリ設立後、2018年4月中小企業向け経営支援プラットフォームBig Advanceを提供開始。2020年12月東証マザーズに上場。
- 2020年3月期末で売上高は4.14億円、直近YoY成長率は223%
- 2020年3月期末でストック売上比率は最大100%
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
ココペリは金融機関を対象に、金融機関がその取引先に提供する各種情報を集約したサイトBig Advance、ビッグデータ分析AIモジュールのFAI、サポートサービスのITサポートサービスの3つを主要なサービスとして提供
はじめにココペリの事業についてご紹介します。同社のホームページによれば、ココペリは金融機関を対象に、金融機関がその取引先に提供する各種情報を集約したサイトBig Advance、ビッグデータ分析AIモジュールのFAI、サポートサービスのITサポートサービスの3つを主要なサービスとして提供しているようです。この3つのサービスの中で、SaaSの要素があるのがBig Advanceのようですね。
ビジネスマッチング、スマートフォンホームページ作成など金融機関がその取引先の中小企業に提供可能なプラットフォームを提供
続いてココペリのSaaS、Big Advanceの概要をご紹介します。同社のホームページによれば、Big Advanceにより、金融機関はその取引先の中小企業に
・ビジネスマッチング
・スマートフォンホームページ作成など
金融機関がその取引先の中小企業に提供可能なプラットフォームを提供できるようです。確かに、金融機関が自前でこれらを用意するには本来の業務と異なることを行う必要が出てきますし、金融機関での業務も共通した業務も多そうなので、プラットフォーム化しておくことで金融機関もココペリも双方メリットがありそうですね。
2007年6月株式会社ココペリ設立後、2018年4月中小企業向け経営支援プラットフォームBig Advanceを提供開始。2020年12月東証マザーズに上場。
続いて2020/11/13発表 新規上場申請のための有価証券報告書よりココペリの沿革についてご紹介します。ココペリの沿革によれば、2007年6月株式会社ココペリ設立後、2018年4月中小企業向け経営支援プラットフォームBig Advanceを提供開始後、2020年12月東証マザーズに上場しています。途中、会社名をココペリからココペリインキュベートに変更し、その後ココペリにもう一度社名を変更しています。社名の省略、サービス名に合わせた社名変更はこれまで何度かこのサイトでも紹介してきましたが、初めてのパターンな気がします。
ちなみに、ココペリという名前について、wikipediaによれば、アメリカ・インディアンの精霊の1つであり、「豊作・子宝・幸運」をもたらす神様ということです。これまで、さまざまなロゴがありましたが、ロゴも特徴的な会社なんですね。縁起が良さそうな社名です!
2020年3月期末で売上高は4.14億円、直近YoY成長率は223%
では続いてココペリの売上高から見てみましょう。直近4年の売上高推移を見ると、売上高の成長率はYoYで117〜223%の範囲にあります。特に直近数年の売上高成長率が年々伸びているところが印象的な会社ですね。
2020年3月期末でストック売上比率は最大100%
続いて、ココペリの売上高の構成比率について見てみましょう。2020/11/13発表 新規上場申請のための有価証券報告書、2020/12/18発表 成長可能性に関する説明資料によれば、ココペリはセグメントが単一セグメント、かつストック売上とフロー売上の売上高の詳細も公開していません。従業員も30人程度、という少なさのため、ストック比率は最大100%近いと推測されます。
さて、直近は医療や介護系に特化した、いわゆるバーティカルSaaSを紹介してきました。今回は金融機関向けのバーティカルSaaSであるBig Advanceを提供するココペリをご紹介しました。さて、次回はそのSaaSプロダクト、Big AdvanceがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。非常に楽しみです!最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。