「ウェブ接客」でサイト訪問者の「今」持つニーズに対応!顧客体験プラットフォーム「KARTE」を提供するプレイドのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2)

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saaslife_「ウェブ接客」でサイト訪問者の「今」持つニーズに対応!顧客体験プラットフォーム「KARTE」を提供するプレイドのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2)

推定KPI:プレイドの推定期末時点MRRは2.8億円

saaslife_推定KPI:プレイドの期末時点MRR推移

続いて、プレイドの推定MRRについて述べます。なお、こちらは

  • 開示されているサブスクリプション売上高 / 12(ヶ月)

の計算により算出しています。なお、こちらは2019年9月期末の情報であることにご注意ください。ざっくり、1年でMRRは1億円を増えているので、季節要因などを除外して考えると、月あたりの解約を受けた後のMRRの増加は、約800万円の水準に今いると言うことが言えるでしょう。

参考:KARTEの料金体系は月額費用がサイトの月間UU数に応じて変動し、初期費用は導入サポート/トレーニング費から成り立つ

saaslife_参考:KARTEの料金体系

こちらはKARTEのホームページから抜粋した2020/11/22時点で料金に関する記載のあったものを抜粋しています。具体的な金額は記載はありませんでしたが、読む限りにおいては、

  • 月額費用はサイトの月間UU数に応じて変動・初期費用は導入サポート/トレーニング費

とのことです。KARTE内部のウェブ、アプリの比率は資料からは分かりませんが、ウェブということで導入自体は比較的スムーズに進められるということなのではないかと推測します。

直近期末のKARTE導入サイト等(KARTE導入済みのアプリとウェブ)は605件、YoY成長率は104%、KARTE導入社数は397社、YoY成長率は106%

saaslife_公開KPI:公開KPI:KARTE導入サイト等(KARTE導入済みのアプリとウェブ)、社数の推移

続いて、公開されているKARTEの導入ウェブサイト等数(KARTEの表記によれば、ウェブとアプリへKARTEを導入しており、それらを一律「等」と読んでいるようです。)、導入企業数推移がこちらのグラフです。2017年から2018年にかけては、導入企業社数は減っており、YoYの成長率は100%を割っていますね。導入企業社数が減ったことがある一方で、この時期の売上自体は成長しているので、解約しても影響のない顧客だったか、解約を打ち消すだけの受注があった、と見なすことができそうです。これまで、導入企業数の少ないSaaSはあまりこのサイトでも取り上げてきてはないのですが、プレイドはかなり導入社数は少ない(その代わりに高いMRR単価を実現している)企業であり、その点が他の各社と比べた強み、ということもできそうですね。

直近期末のKARTE導入サイト等(KARTE導入済みのアプリとウェブ)は605件、YoY成長率は104%、KARTE導入社数は397社、YoY成長率は106%

saaslife_推定KPI:KARTEARPU、ARPAの推移

続いて、公開されているKARTEの月当たり平均単価推移がこちらのグラフです。なお、ARPUのUはKARTEの導入済みウェブまたはアプリの数です。みる限り、ARPAである個社単価はそこまで大きく変動していない一方で、ARPU自身は伸びています。これはすなわち、1アプリ単位の売上が増えているということですので、UUの大きな大型クライアントの受注があったと予測できますね。

プレイドの従業員数は2019年9月末の状況で122人、最新のYoY伸び率は144%

saaslife_参考:プレイドの従業員数推移

最後に、プレイドの従業員数について述べます。2020年3月期で従業員数は240名。直近1年では144%の伸び率を示しており、2016年9期末から2017年9月期末にかけての従業員数の伸びに比べると比較的穏やかな成長率ですが、急速に人が増えていることがわかります。

最後に

コロナにより、ECを使う機会が増え、より効率的な接客がウェブの上でも求められています。今後、プレイドがさらに事業を伸ばしていくためにどのような独自戦略を取っていくのか。これからマザーズに上場して、さらに人も増えそうですし、より詳細な決算説明資料がこれからで始めると思うと、非常に楽しみです!

最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝

SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。

ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、

  • ホリゾンタル・バーティカルSaaS
  • エンタープライズとSMBSaaS

などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。

時期表紙取扱SaaSとそのリンク(上場日付順)
FY2022Q2 セカンドサイトアナリティカ
サークレイス
ペットゴー
トリプルアイズ
ヌーラボ
FY2022Q1 エッジテクノロジー
カジー
マーキュリーリアルテックイノベーター
ビーウィズ
FY2021Q4シンク
フォトシンス
GRCS
サイエンスアーツ
ラストワンマイル
スローガン
ボードルア
フレクト
ネットプロテクションズ
トゥルーデータ
ブロードエンタープライズ
JDSC
ヒュウガプライマリケア
グローバルセキュリティエキスパート
ラバブルマーケティンググループ
サインド
網屋
ザクー
フィナテキストホールディングス
エクサウィザーズ
ハイブリッドテクノロジーズ
エフ・コード
CS-C
ニフティライフスタイル
セキュア
FY2021Q3ラキール
フューチャーリンクネットワーク
モビルス
ユミルリンク
ロボットペイメント
セーフィー
FY2021Q2ビジョナル
ペイロール
プラスアルファ・コンサルティング
サイバートラスト
ファブリカコミュニケーションズ
ネオマーケティング
FY2021Q1ワカル
ウイングアーク1st
ベビーカレンダー
スパイダープラス
エイピアー
出版履歴

管理人のSaaslifeです。

本サイトにお越しいただきありがとうございます!

SaaSについて、

・SaaSとオンプレミス型の違いは何か

・SMBとエンタープライズ

・ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaS

・MRRとARR、単価と社数の関係

・IPOした各社のプロダクト特徴や沿革

を各社の公開情報(IR)からまとめた電子書籍を四半期に一度発行しています。

SaaSビジネスの全体像を掴むためであれば1冊読んでいただければ十分です。

各社IRを見たら載っている、など辛辣なレビューもいただいてます。

良いレビューも悪いレビューも受け止めて今後も内容の充実に努めていきます。

が、IRを個別に見なくても全体像を把握できるようにする目的でまとめています。

上で紹介した電子書籍はkindle Unlimitedにご登録されていれば全冊無料で読んでいただくことができます。

もしご登録されていなければ、以下よりご登録ください!

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