プレイドは顧客体験(CX)を向上するプロダクトKARTEを提供。

はじめにプレイドの各プロダクトについてご紹介します。こちらはプレイドはKARTEというブランドの配下に、for Data、for Communiation、for Site Managementの3つのラインナップを抱えています。このプロダクトにより、ウェブ接客、すなわちウェブに来訪した顧客に作用して、より顧客による商品の購入を促すことができるプロダクトということができるでしょう。
2011年10月にECコンサルやアプリ開発を主な事業目的として設立。2020年12月に東証マザーズに上場(予定)

続いてプレイドの沿革についてご紹介します。プレイドの沿革によれば、同社は2011年にECコンサルやアプリ開発を主な事業目的として設立されています。
設立して5年後にウェブ接客プラットフォームのKARTE for Webの提供を開始し、その後2018年3月にはKARTE for Appの提供を始めました。これにより、ウェブからアプリへ範囲を広げたんですね。その後2020年12月に東証マザーズに上場予定、とのことです。
プレイドの開示KGI(連結売上高)推移:2019年9月期末で29.3億円。直近YoY成長率は184%

では続いてプレイドの連結売上高から見てみましょう。直近5年の売上高推移を見ると、売上高の成長率はYoYで184%を超えており、高い成長率を示していることがわかります。急激に売上が成長したことが見て取れますね。
2019年9月期末でサブスリプション比率は94.2%。

続いて、プレイドの売上高の構成比率について見てみましょう。2020年11月12日に発表になった新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)によれば、プレイドの売上高は
- サブスクリプション売上高
- サブスクリプション以外の売上高
となっています。この比率で見ると、サブスクリプション比率が94.2%となっており、極めて高いサブスクリプション比率を持っていることがわかります。実装は外部のベンダーにて実施するなど、SaaSの導入時の実装がほとんどかからない料金体系になっているのかもしれませんね。
次回以降、気になるKPI推移について紹介していきます!プレイドはこれまで取り上げていたソフトウェアについて、サブスクリプション比率が相対的に高いプロダクトを提供しており、どういう顧客単価と顧客数になっているのか、とても分析が楽しみです!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。